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【ワシントン和田浩明】米ABCテレビは11日、過激派組織「イスラム 国」(IS)が本物と見分けが付かないシリアの偽造旅券を発行している可能性があると報じた。
米国務省のカービー報道官は同日の定例会見で 「承知しており、深刻にとらえている」と報道内容を認めた。 連邦捜査局 (FBI)のコミー長官も9日の議会証言で懸念を表明していた。 ISが犯行声明を出したパリ同時多発テロ事件の実行犯の1人は、すでに死亡した兵士の名前などが記されたシリア旅券を保持していたことが明ら かになっている。 カービー氏はISの偽造旅券発行能力について「十分承知しており、報 道以外の情報も入手している」と説明した。 コミー氏は「情報機関が懸念を持っている」と述べた。 米ABCテレビによると、国土安全保障省がまとめた報告では、ISが 支配下に置いているシリア東部のデリゾールとラッカに政府の「旅券発行事務所」があり、ISがシリア政府の旅券印刷機と氏名や顔写真などを印刷する冊子を入手した可能性があると指摘。 今年に入り、デリゾールで発行されたとされる旅券がトルコのイスタンブールで見つかっているという。 トルコはISに流入する外国人戦闘員の最大の経路といわれている。 偽造旅券はシリア内で1冊200~400ドル(約2万400~4万8000円)で購入できるとの情報がある。 今年9月にはシリア国内でオランダ首相の名前と写真の入った旅券と身分証を購入することができたと報道されている。 米国では今月、西部カリフォルニア州でIS指導者に忠誠を誓ったとされる容疑者らが銃乱射テロで14人を殺害しており、IS戦闘員の出入りに懸念が強まっている。 毎日新聞 12月12日(土)10時51分配信 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.12.13 18:28:50
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