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通勤には車や公共機関を使い、オフィスに着けば1日中パソコンの前に座り続け、毎日寝不足……。
このような生活習慣に心当たりはないだろうか? 喫煙・飲酒・運動不足が、生活習慣病や死亡リスクを高める習慣であることはよく知られているが、これらの要因が組み合わさることで「死の相乗効果」が生まれてしまうという。 オーストラリアで行われたある調査によると、喫煙、多量の飲酒、食生活の乱れ、運動不足、座りっぱなし、そして不健康な睡眠量といったNG習慣の組み合わせが、死亡率をさらに上昇させたのだ。 ■中高年約23万人のライフスタイルと死亡率を調査 シドニー大学公衆衛生科研究チームは、危険なライフスタイルパターンと中高年(45歳以上)の死亡率の関係を調査した。 調査に参加した23万1048人には、喫煙、多量の飲酒、食生活の乱れ、運動不足(週150分以下)、長時間座ったままの生活(1日7時間以上)、不健康な睡眠量(少な過ぎる、もしくは多過ぎる)についてアンケートに答えてもらった(※1)。 アンケートの実施期間は2006~2009年で、2014年の調査終了時までに1万5635人が亡くなっている。 ■危険な生活習慣の組み合わせで死亡率は4倍に! 調査の結果、個別に見てみると、喫煙と運動不足が一番死亡率が高く、座りっぱなし、睡眠の過不足、食生活の乱れと続く(※1)。 またハイリスクなライフスタイルに当てはまるものが多ければ多いほど、総合的な死亡リスクが高まることが分かった。 「運動不足(週150分未満)+座りっぱなし(1日7時間以上)+寝過ぎ(1日9時間以上)」と、「喫煙+多量の飲酒+寝不足(1日7時間以下)」という2パターンにおける死亡率は特に高く、これらの組み合わせが見られなかった参加者と比べて約4倍高かった。 ■不健康な生活習慣から脱け出せない現代社会 喫煙や飲酒は個人での選択の余地があるため、回避しようと思えば可能だ。 ところが、長時間の座りっぱなしや運動不足、睡眠不足に関していえば、職業や労働環境によっては避けられないこともある。 日本人の1日の平均労働時間は約9時間(※2)。 残業が多い会社に勤める方なら、勤務時間はもっと長いことだろう。 ここから食事、風呂、そのほか日常の雑務をこなす時間を除いた中から十分な睡眠や運動の時間をひねり出すのは難しいかもしれない。 しかし、難しいからといって、喫煙などと同じように健康を脅かす可能性があるものを見過ごすことはできない。 今やるべきこと、やりたいこと、そしてそれによって犠牲にしているかもしれない自分の未来。 何が大切かを考え、工夫する必要がある。 運動不足、食生活、喫煙、飲酒、睡眠などが生活習慣病や死亡に関わることは、もはや周知の事実。 しかし、これらの組み合わせがさらなる悪影響をもたらすことが実証されたのは、これが初めてだ。 現在、すでに数種類のハイリスクな生活パターンが当てはまっている方は、どれか1つでも減らせるよう今から努力するべきだろう。 ※1:Traditional and Emerging Lifestyle Risk Behaviors and All-Cause Mortality in Middle-Aged and Older Adults: Evidence from a Large Population-Based Australian Cohort/Ding Ding., et al. http://journals.plos.org/plosmedicine/article?id=10.1371/journal.pmed.1001917 ※2:労働時間に関する調査/日本労働組合総連合会 http://www.jtuc-rengo.or.jp/news/chousa/data/20150116.pdf 参考:YAHOO! HEALTH https://www.yahoo.com/health/too-much-sitting-and-sleeping-may-be-doing-you-in-230844659.html 2016年2月6日(土)8時0分配信 CIRCL お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.02.06 14:13:23
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