伝説の麻薬王逮捕=対米密輸ルート掌握―メキシコ
【サンパウロ時事】メキシコのペニャニエト大統領は22日、米国が500万ドル(約5億円)の懸賞金を懸け、行方を追っていた伝説の麻薬王ホアキン・グスマン容疑者(56)を逮捕したと発表した。グスマン容疑者は、米国へのコカインやマリフアナの密輸ルートを掌握する麻薬密売組織シナロア・カルテルの首領。「ちび」のあだ名で知られ、1980年代に頭角を現した。敵対組織のメンバーを殺害し、切断した遺体を路上に放置するなどの残虐な手口で、勢力を拡大してきた。米誌フォーブスが世界長者番付に取り上げるほどに築いた膨大な財産で、政治家や警官、裁判官らを買収し、法の網を逃れてきたとされる。グスマン容疑者は22日早朝、シナロア州のホテルに潜伏中、メキシコと米国の共同作戦によって逮捕された。時事通信 2月23日(日)10時49分配信