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カテゴリ:美しいひと
~華やかにして凛と~ 華やかなだけではあきません。 そこに凛としたスタイルが加わることで、 お客さまと自分達の関係を常にわきまえ、 親しみやすさをもちながら、 決して馴れ合いにはならない、心地のええ緊張感とでも 言いまっしゃろかなあ。 ・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆ ~次男の嫁~ お義姉さんを立てなはれ。 私(義母さま)にじかに聞かんと、お義姉さんに何でもお聞きやす。 そのほうが仲良ういきます。 ・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆ ~実家~ 「嫁入りするときは、親に長々お世話になりましたと礼を言うて、 そんで、あんたの車が家を出るときに、 あんたが使こうてたご飯のお茶碗を パーンと割るのんや。 これを境に、 あんたがこの家に帰ってきたときはお客さんどす。 あんたの部屋もおへん。 お客さんとしてあんたを迎え、お客さんの茶碗で食べてもらいます。 嫁いだら親に心配をかけんよう、 ぐちゃぐちゃ文句を言わへんようにするんどっせ」 ・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆ ~「らしく見える」~ 「らしく見える」ことが、分(ぶん)をわきまえることであり、 プロとしての自覚であります。 料理人らしく、仲居らしく、女将らしく。 「らしく」といつでも意識しながら仕事をしているうちに、 不思議なもんで「らしくなるもんや」と思います。 経験の積み重ねからくる自信と貫禄のようなものがついてくる。 ・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆ ~お菓子~ 大女将が渡すお菓子。調理場の若い子が東京の厨房に派遣されるとき、 新幹線の中で食べられるように。 「甘いもん、辛いもん、果物をひとつの袋に入れて渡してやります。」 ・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆ ~腕~ 安もんの料理屋さんで一番上等な料理を食べても、 たいしたもんが食べられしません。 高級料理屋で、安い値段のもんを食べるほうが ずっとおいしいし、お得やと思います。 だしも ええ昆布とかかつお節でとっていますし、 安い料理を注文したからと言うて、 料理人が手を抜くことはありまへんさかい。 ホテルもおんなじです。 私は旅行が好きですが、ホテルに泊まる場合、 その土地で一番ええと言われているホテルの、 真ん中かちょっと下ぐらいの値段のお部屋に 泊まることにしています。 部屋の広さは異なるとしても、ホテルのサービスはかわりません さかいに。 ・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜。・。・゜★・。・。☆ ~メンテナンス~ お客さまの期待を裏切らないよう、 いろいろ細かいところに気もお金も使わざるを得ません。 毎年12月に、畳をすべて新しくします。 生活臭いっぱい、畳にタバコの焼け焦げがあちこちに あったら、気持ちのええもんやないのと違いまっしゃろか。 することはちゃんとせんといかん。 惨めたらしいのはあきまへん。 来てくれはるお客さんも こんようになってしまいますさかいに。 障子も、暮れに全部張り替えます。 破れてなくても、全部一斉に張り替えます。 こうして青畳と真っ白な障子で、新年を迎えるのが うちのやり方です。 言葉: 「京都『菊乃井』大女将の人育て、商い育て」 BY 村田英子さん 最後まで読んで下さってありがとう。 ーcherchemidiのアドレス帳ー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 31, 2011 08:18:16 PM
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