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カテゴリ:好きな詩・うた♪
五月のあたまに届けられた黛まどかさんのメルマガより。 .................................................... いい香りがあなたの鼻先に訪れるかもしれません。 想像して。 目を閉じて。 ☆・゜゜・☆:。.。:☆・゜゜・☆:。.。:☆・゜゜・☆:.。.。:☆・゜゜・☆ ~花みかん~ ふるさとの湯河原に知人を招くのは、 五月の花みかんが咲く頃と決めている。 みかんの花は清楚な白い小花で香りが良い。 電車が湯河原駅のホームに入り、ドアが開くと 花みかんの甘酸っぱい香りが どっと車内になだれ込んで来る。 最初は皆私の話を大袈裟だと思うらしいが、 実際に五月の湯河原に来ると、 それが誇張でなかったことがわかるようだ。 地方出張の時以外は、 両親がくらす湯河原へ帰るようにしている。 家が駅から遠いので、 八十歳になる父に送り迎えしてもらう。 父には「車の中で待っていてね」と言うのだが、 たいていは改札で待っている。 そして私を見つけると大きく手を振る。 私はもっと大きく手を振り返す。 相模湾の波光を浴びて、 今年も花みかんの蕾が膨らみはじめる季節になった。 改札で父が手を振る花みかん ………………………… 言葉: 黛まどかさん http://madoka575.co.jp/mm/ (『味の手帖』『ジパング倶楽部』『月刊清流』『BREATHING』より) ━━━━━━━━━━ ☆言葉(ことのは)サロン 写真:Afternoon tea の『Spice of day 2010』より 最後まで読んで下さって ありがとうございました。 花みかん、どんな姿をして、どんな香りだろう? 暖かい陽光のモト、 やさしい五月のかおりを 想像してみる。 ~☆cherchemidiのアドレス帳☆彡~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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January 30, 2011 08:45:34 PM
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