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カテゴリ:自然
切っていい根もある、切ったらあかんのもある。 根のぐあいは、頭のでき方、木の枝ぶりをみたら、 おおよそわかります。 根を多めに切れば、 頭も多めに切っていかんと、もちません。 ........................................................ 木は、四方に枝の張った先のところの、 ちょうど真上まで根が張っている。 そこから、栄養分を吸う。 真ん中の幹に近い太い根は、木を支えるために肥っていく。 この太い根からは養分は、採っていないのです。 → 先のほうから先のほうから 採っている。 それで、根が伸びていくのに応じて、枝葉も伸びていって それがだんだん重たくなってくると、根がまた肥っていく。 「大地に根を張る」とは、そういうこと。 ........................................................... 勘違いをして、 根元に栄養分をやると、木が根を伸ばさんようになる。 根を伸ばす必要がないから。 すぐそばから栄養が吸えるから。 栄養があるから、頭ばかりが伸びる。 ちょっと大きなかぜが吹いたら ひっくり返る。 これは、根張りがないからです。 ............................................. 木も、植えてから2,3日したら、必ず赤くなって葉がぱらぱら、 ぱらぱら落ちてくる。 これは、根がついた証拠です。 これは木が自分で余分な葉っぱを捨てている。 生きられる分だけ残して、落としてしまうんです。 葉が落ちる、ということは、 「自分で調節できるようになった」 「もう根づいた」 ということなんです。 ............................................ 木は、単一では育ちません。 他の木と一緒にして競争させる。 生き抜こう、負けまいとして、木は土に馴染みます。 木は保護するだけではだめなんです。 やっぱり育てることです。 自分の力で生きるようにさせてやるという 気構えが必要なんです。 「桜のいのち庭のこころ」 佐野籐右衛門さん 絵:東山魁夷さん 読んでくださってありがとう。 ~cherchemidiのアドレス帳~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 1, 2011 09:23:17 PM
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