遺品の整理
桃さんの葬儀が終わって、少し落ち着いて遺品の整理をシテマス通帳とか、株とか、会社のものとか。数ある通帳にほとんど現金が残ってないとか、株は買ったときの価格から大幅に株価下落して損してるとか、それらをどうやって処理するのかとか、そういう所謂「現実的」なことをやっていると、不思議と悲しみを感じない。そういう「整理」は、「未来」に向けての行動だからかな。悲しいのは、一緒に完成させた庭で、桃さんが気に入って買った鉢植えを眺めているときとか二人で最後に観た映画のハナシを聞いたときとかそういう「過去」を振り返る行動をしてるとき。そういえば最後に観たのは、「最高の人生の過ごし方」でした。子供が生まれたら、二人でのんびりデートできなくなるから、って言って、身重の身体をひきずって、レイトショーを観に行ったんだった。悲しいのは、こういうことを思い出してるとき。