翼を手に入れた!
2週間前。グリンカード面接の練習をしに出かけたアメリカ人弁護士の事務所で、私はロイヤーから“喝”を入れられていた。「Cherryさん。面接はEASYではありませんよ。NOT EASYです!住所くらい英語で言えなくて、ど~~するんですかっ?子供でも言えますよ!自分の住所と電話番号くらい!!」面接を想定して、弁護士がいろいろ仮想質問をしてくるのだが。(もちろん英語です。)そーなの。自分の所番地が答えれなかったの。。。。。あたい、バカ?いや、手書きや日本語でなら、スラスラ答えれるよ?もちろん。でも、英語で数字!しかも突然聞かれて、すぐ答えれる?最も緊張する場面で。一瞬数字を考えてしまい、言葉に詰まっちゃったんですね。そしたら、喝が入ったわけですな。恐ろしい。面接怖いよ~~。何を聞かれるんだろうか?ロイヤーの話によると、面接官は面接で何を判断するのか、というと「不法入国のための結婚サギ」かどうかを判断するのだそう。私の場合は、本当に結婚をしているし、アメリカ人の彼と結婚したからには、アメリカで生活するのは当然なわけで。正当な理由があるから、面接で落とされて強制送還!されることはまずあり得ない、という事。だが、しかし。「面接官の質問に対して、言葉が詰まったり、訳の分からない返事をしてしまい、疑われたらアウトですよ。」と、弁護士は語る。「間違いを訂正するのには、10倍の労力が必要な国だ。」とも言う。そ、そんなぁ。あたりまえですが、英語で質問&返答ですよね?私の英語はまだ、幼稚園児並みなんですぅ~~と、甘えてみたが、ロイヤーはメガネをキラリとさせ、「Cherryさんの努力です。」と一言。その日から、あ~~た。私は考えうる限りの想定問答を紙に書いて、覚えましたよ。はい。住所、電話番号の英語読みはもちろん。 彼とどうやって知り合ったか。いつ結婚決めたのか。なぜアメリカに住む必要があるのか。彼の家族構成。初めてあったのは、いつ、どこで?When,Who,What,Where,How・・・・すべて英語ですがな。当たり前やけど。そして迎えたインタビューの日。シティホール近くの建物でその面接は行われました。朝8:15にまでに来いとの事なので、7:45には建物に入る。しかし、インタビューが始まったのは10時。2時間強待たされました。(余談ですが、役所って名のつく所は、ホンマに待たされますわ。)そして。名前が呼ばれ。緊張もピークに達し。小部屋へ入りました。そして、右手を挙げて宣誓。緊張のあまり、間違えて左手を挙げたら「反対側」と、たしなめられました。そして、私と彼に関する分厚いファイルをパラパラめくり、キタさんにそっくりな(誰?笑)白人の面接官は、まず聞いた。「いま、住んでるところは?」やりぃ!!100回練習したから、言えましたよ!住所!スラスラと。「ホームの電話は?」これもパーフェクト!!!もうベラベラ。いや、ペラペラ!彼にも2~3箇所、書類上の質問。そして再び書類に目を通し、お決まりの「犯罪は犯したことがあるか?」「テロが目的か?」など聞かれ、さらに書類にサイン。さて、これからが正念場。何を聞かれるのだろう。どこで知り合ったか?彼の母の名前か?それとも彼の母親の旧姓か?ややこしいことは嫌だな。それにしても、キタさんそっくりやな(って、誰?笑)とか、ちょっと心の余裕が出てきました。面接官はおもむろに引き出しからスタンプを出して、私のパスポートにそれを押しました。ぽ~~っと見てたら「コングラチュレイション!」と一言。え、これだけかいな!?「2~3日後、グリンカード(仮)は郵送されてくるでしょう。なぜ(仮)かというと、2年間期限付きの永住権だからです。今後2年間に問題を起こさなければ、正式なグリンカードに更新できるでしょう。」と。(期限付きなら永住じゃないジャン。)とか思っちゃいましたが。ま、いいよ。んなこたぁ。どーでも。ありがとう!サンキューソーマッチ!!と言って、深々とキタさんにお辞儀をしてドアを出ました。やった!これで自由に日本を行き来できるよ!ソーシャルセキュリティももらえる!そして働けるんだよ!ありがとうありがとう!何よりも、自由の翼を与えてくれた良人に感謝。