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カテゴリ:2-4・レッスン(様々なタイプ)
長~く、ピアノを教えてると色んな事があるわけで・・。
今回は重くて深い話ですが・・・考えさせられた事を記したいと思います。 決まったテキストを使用していたら、そのテキストを何の気なしに進めていって・・それって普通の話ですよね。 曲の深層?歴史、背景、あまり深く考える事もなく、一般的にも皆さんそうそう考える事もなく、与えられた曲をそれなりに楽しみ・・というのが一般的な図式だと思います。 実際はもちろんそれでOK♪と思います! 私が「曲」について一歩踏み込んで勉強した方がいいな!と思ったのが、今までで2人の生徒のきっかけがあったからです。 <70代のおばあちゃま> 最愛の旦那様がお亡くなりになって、お若い時から是非やってみたいと思っていたピアノを習い始めた方がいらっしゃいました。とても熱心にレッスンにいらっしゃって、初心者の方に最適なテキストを一冊準備し、一つ一つ丁寧に楽しく練習されていました。クラシックや童謡、民謡、外国曲もあり、なかなかおもしろいテキストでした。そんな中、たまたま次の曲は・・という事でページをめくると、「アリラン」という韓国民謡でした。教養として、各国の特徴ある曲を勉強するのは楽しいものですが、その生徒さんは、浮かない顔です。 「先生すみません。この曲をレッスンしない事はできますでしょうか?」と、丁寧に提案されました。私にとって初めての経験でしたので、びっくりしたのですが、何か思いがあったのだと思い、「いいですよ」と返事をし、他の曲をレッスンしました。 <小学生の女の子> クリスマス時期、やっぱりこの時期しかできないクリスマス曲を勉強してもらいたいと思い、「きよしこの夜」を提案しました。あとからわかったのですが、熱心な、クリスチャンではない宗教家庭らしく、賛美歌を家庭で弾くことはできないという事でした。「お母さんがよくないっていうから~」と本人は、気楽に言っていましたが、色んな家庭の、本人の事情はあるのだなと実感した出来事です。 西洋音楽をレッスンするのに、歴史を踏まえて「グレゴリア聖歌」があったり、宗教音楽として発展していった経緯があります。ロックであれば時代背景を歌った曲であったり、アメリカのフォスターであれば黒人奴隷解放時代の歌であったり、深~い背景があったりします。深く考えてレッスンするのもどうかな?と思いますが、曲の背景を理解できる知識をできるだけ持ってレッスンしていくのも大切かなと思った出来事でした。 たまたまの事ですが、そんなきっかけがあり、曲の解釈本を沢山買って読み漁りました。音楽って深い・・と思いました。深く考えずに楽しんじゃう♪の感覚はあっても、やっぱり色んな気持ちを持っている人がいるのも事実。 音楽を教える地味な?一人として、色々理解していてレッスンするのも大切なんだな~と思った出来事でした・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年10月06日 00時03分32秒
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