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カテゴリ:2-4・レッスン(様々なタイプ)
ちょっとしたきっかけで、音楽一家で育った中学生の生徒さんを紹介で期間限定であずかった事があります。
あっという間に、10年ちかく前の話です。 私のレッスンの主旨?は 「どんな子もどんな人も、誰でも楽しめること。ピアノを弾くだけでなく、歌ったり、聴いたり、できるだけ視野を広げてライセンスはとって、音楽の仕事に就いても就かなくても、よい経験に結びつくこと」 を、考えています。 だから、絶対将来音楽家になる。ならねば。 という、職を得るためのレッスンは、私にはあまり興味がなく、私に習うこと自体違うんじゃないかと、お断りしました。が、その先生は、 「大丈夫大丈夫!!先生の好きに教えて平気だから~」 その後・・・・ ようやく意味が分かりました。 家庭の中には、グランドピアノが2台あり、個別に練習できるレッスン室の中にもピアノがあり・・ 聞いているだけでめまいがしてしまうほど、普通じゃない(笑) で、はじめて演奏聞きました。ソナチネアルバムからの1曲。 初レッスンでは 「今レッスンしていた曲・・、前のでもいいよ、得意なの弾いてみてね~」 指はふにゃふにゃ。つまらなそうに弾く。つっかかる。かえってくる返事は 「はあ」「う~」 覇気がない。 「家で練習はどんな風にしてるの?」 「ヘッドホンで・・」(サイレント機能つきらしい) まあ、覇気のない子は沢山いるし、思春期の世代は反抗的だし、そう驚く事ではないにしろ、「音楽一家の後光」に私も少し構えてしまっていました。 それから、少しづつ色んな話をしました。 ロックが好きなこと(ヘビー系)、バラードを歌うのが好きなこと、家族皆、親戚一同正統派な?音楽に関わる仕事をしていること。 レッスンしているうちに、この子は音楽は好きで、自分の置かれた環境に違和感があるのかな?と感じました。反抗的に話すわりには、レッスンは休まず来るし・・ なんといっても、好きなアーティストの話をしているときはとても饒舌♪ すぐに、発表会時期があり、タラタラ、クラシック弾く彼女に、この際 「弾き歌いしちゃったら??」 なんて軽く言った事が、トントン拍子!? 「だったら○○(好きなアーティスト)の歌いたい♪」 「・・・」本気にとられてしまい マイクセッティングやら、主催主と細かい打ち合わせに右往左往でしたが・・ そこからでした。水を得たように、生き生きしだしたのは。 その後、ドラムも習い、ヴォーカルも習い、高校には進学したものの、普段の生活から気持ちが不安定だったようで、大変なお嬢様学校を中退してしまいましたが(後、通信高校に通いだしたようです)、自分のバンドを組み、はじけた勢いでお母様(声楽家)の伴奏もするようになり、私から見たら、よい方向に進めてよかったな♪と思いました。 お母様は当時すっかり、あきらめていて、やめられるよりはいい。みたいな感覚をお持ちで、また、経済的にゆとりがあるご家庭なので、習い事も好きな時に好きなだけ・・♪ うらやましいです(*^_^*) この子の場合は、すごく特例ですが、音楽一家の場合家庭での練習が窮屈になってしまうこと、自由に家庭で演奏ができないこと(聞かれたくない気持ち)、自分が家では一番できないこと、が、どんなに家庭の中に素敵な楽器があっても生かせない・・。 一般的な話でも、家庭で家族が目を光らせすぎていたら、やっぱり、委縮してしまうのかも・・ なんだか少しせつない気持ちになりました。 それから、 お母さまの伴奏をしている彼女の演奏を見に行きました。 まるで姉妹のように、楽しくしている姿をみました。 そこの家庭は「ロック系」ジャンルが誰もいません 自信の一つになって、自由に、自分の好きな音楽をずっと楽しんでくれますように♪♪ 今も自分の好きな音楽を自由にやっていてくれていたらいいな~♪と、思い出しました♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年10月22日 23時30分14秒
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