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カテゴリ:6-1・指導(指導工夫)
鍵盤楽器を弾くのに、
「手」のかたちって結局、重要になってきます。 はじめのレッスンから意識するように声掛けはしていきますが、声掛けたからみんなが、しっかりした手の形になるわけではないですよね♪ 途中から移ってきた生徒さんは、どんな経緯で「手の形」のレッスンを受けてきたかわからないし、知っている先生からの引き継ぎなら、話もできますが、もっと、例えば病院のようにカルテみたいに、引き継ぎもきちんとできたらほんとはいいなあ。と思っています。 それはさておき 手の形、わりとすんなりいい形になるお子さんもいれば、どうもふにゃふにゃでなかなかいい形が困難なお子さんもいます。 困難なお子さんの場合、まだ初期のレッスンで、手の形ばかりに時間を割くと、曲の楽しみだったりが後回しになってしまい、 「ピアノやだ~~!!」 になってしまいかねません。 そこの部分は、やはり様子を見ながら、かけひきしながら?になります。 いづれ 難しい曲や速いフレーズがでると、手の形がまずいとなかなか上手く弾く事が出来ません。 小さい時は、まあ、どんな形で弾こうが弾けちゃう曲が多いですが、長いスパンで考えて、手の形が今はよろしくなくても、直していける体制や意識を整えるのもレッスンでは大切だと思います。 私は中学生の時、つら~い手の形直しレッスンがありました。 今まで全く手の形なんて意識したことなく、自由にさせてもらっていました。 もう、中学生だったし、上手になりたい意識も強かったので、まあ、耐えられましたが、ちょっと弾いたら 「手!!」 また弾いたら 「手!!」 と注意され、 「ぎゃ~~~~~!!!」 状態でした。曲を弾くのは楽しいはずなのに、先に進めない。ストレスがすごかったです。 よくやめなかったな~(*^_^*) こんなレッスン小学生低学年では苦しい。 やっぱり、少しづつ上手く移行できたらいいかなと、強く思います。 講師研修会でもよく話題にあがります。 昔は「卵をもつように」といわれました。 手の上に消しゴム載せて落とさないようにも話を聞きました。(養成ギブスみたい?) 私のレッスンで結構成功しているのは 小学生や中学生なら 「おわんもってひっくりかえして、はいそのまま弾くよ。」 「モモあげ運動みたいに、運動!運動!!」 「見えないつまようじが鍵盤からでてるよ。ささったら痛いよ」 幼児や低学年なら、初期のレッスンで 「手の上に、誰かがのってるよ。おとしたらかわいそうだよ~」 ♪幼児の女の子から、「妖精じゃない??」 これは、もういただき♪でした。 素敵じゃないですか?? 今は、すっかりその子の「妖精」をいただいて、 「ピアノを弾く時には、いつも手の上に妖精がいるよ。落とさないように弾いてあげたら、きっと素敵に弾けるかもね♪」 と、アレンジさせてもらっています。 女の子なんて特に、真剣に聞いてくれます。小さい子は魔法とか妖精とか大好き。 卵もって~。じゃ、美しくないし。 そんな感じで、まずは手の形に「意識」を持つ事を大切にしています。 曲中で、ちょびちょび注意すると、もう嫌になっちゃうので、私の場合、 「手の形」を注意するのはスケール系限定にしたりしています。 曲を感じて弾く大切さも重要ですから。 意識が備わっていて、ここぞという時に曲で注意するように移行できるとわりあいスムースです。 あとは、大きくなって手の形に意識がないお子さんには、もう「見た目」勝負。 くどくど話すより、 姿勢も指の形も 「ピアノ弾いててかっこよく見える方がいいじゃん!!」 「手の形がぺったんこだと、どう??下手っぽくない??」(実演つきで) 思春期あたりの子は、結局 「かっこいい」「かっこわるい」 が、いちばん心に響くようで・・・・ 最終的には、手の形、自分自身が意識をもつのが一番早い♪ いかに本人になおす意識を持たせるかが、指導のポイントのように感じています♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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