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カテゴリ:2-7・レッスン(大人・大きい子)
家で練習しない子。しない人。
私の生徒には沢山です。 「練習出来なくてもレッスンは休まないで」 と呪文のように言い続けています。 大人の人は仕事がある。もしくは家庭がある。 中高生は受験がある。学校の試験がある。文化祭やら体育祭やら・・。 たいていの人は練習しないでレッスン習うなんて、意味がない!と思ってしまうかもしれません。でも私は、むしろ意味がある!と思います。 練習しないことを推奨しているわけではないですが、大きくなれば、大人になればいろいろ事情もある。 「レッスンにいくこと」 これを目標にしたらいいと思います。 レッスンにくれば必然的に音楽に関わります。週に1度でも。 そんな人には、レッスンそのものを目的にしてもらいます。 「練習してきた?」 なんて聞くのは、そういう生徒にはコク!というものです♪ ~♪大学生男の子♪~ 幼稚園から習いだし、彼は小学高学年から勉強に力をいれ、家で練習なんて全く論外のお子さん。 部活(運動系)も忙しく、定期試験やら、受験やらで、彼が練習してきたなんて、もうかれこれ、10年近く聞いていません。 その子は、大変勉強がよくできるらしく、大変有名な高校を経て、大学に進学しました。 現在は就職活動真っ只中。 ヤマハグレード試験でいうと6級のレベルです。 とても無口な男の子で、(男の子は小さい時からそんなタイプの子、わりと多いですね♪) 「好きな曲は?」 「いや、べつに・・」 「練習はしたの?」 「いや・・・」 というような・・。 その子のレッスン方針は、一応、「宿題」らしきものは出すのですが(指導者として、まあ)まずやってきた形跡はなし。 やっぱり、グレード試験、発表会は目標にいれてありますので、その時期は必然的にかろうじて練習してきます。 それで充分よい!と思います。 レッスンでは、練習していない前提に、とりあえずのレパートリー曲を、理論交えて一緒に分析し、メロディーは完全初見状態。そして、時間をかけないで弾ける、コード譜の曲をとりいれたり、曲を知るというのもレッスンの大切な要素でもあり、クラシックやら、ジャズやら、いわゆるJーPOPのメロディー弾き歌いをしてみたり・・。歌だけ歌ってみたり。 あるいみ、すべてなんちゃって状態の音楽。 まあ、30分個人レッスンめまぐるしく、色んな事をかいつまんでレッスンしつづけました。 ほんと、かいつまみレッスン・・ 彼にはそれがあってたと思います。いつもいつもレパートリー曲は仕上がらない中途半端。 それでもいいのか?と思いつつ、レッスンし続けました。 しかし、いつのまにか・・ すご~く初見が得意な子になっていました。 賢い子だからか? 賢くなったのか?? わからないですが、 ふと気付けば、家練習しないのに、それなりにアバウトで、かなりゆるゆる??ですがまとまるんですよね。曲が。 しかも、雑学もかなり伝授しましたが、よ~く覚えていて、クラシック音楽の全体話や、ジャズの起源やら、細かくは知らなくても、 「ニューオリンズがジャズ発祥地である」 「ロマン派は・・古典派は・・」 とか。 すごく、理想的に感じました♪ 難しい曲をがっちり自分のものにするまで弾きこむ大切さもありですが、彼のように、のほほんと?レッスンし続け、音楽の全体を把握しつつ教養として充分身につけること。 いいんじゃないかな~? と感じました♪ しかも、就職にむけて(未定らしいですが教員希望らしいです※もちろん音楽ではない)活動しながら、もし彼が学校の先生になったとき、いろんな知識で彼の生徒たちとコミュニケーションがとれる一つになったら、素敵なことなんじゃないかな?と感じました。 彼のお母さんと話す機会があり、お母様は 「レッスンいくのが、癒されてるんですよ~~すみませんね。せっかく教えて頂いてるのに練習全然していなくて・・」 と、またまたのんき?に構えられていて、こんなレッスンもありだな~とほのぼのしています。 がつがつ練習して、確実にレベルアップする音楽もあり、彼みたいに教養としてもあり。 レッスンは多種多様でなくては♪ その分、指導者側も、雑学仕入れは余念が有りません(^-^)♪ やっぱり音楽、いろんな音楽の楽しみ方、成長のしかた、ほんとに沢山。 生徒の色んな成長っぷりを長~く見ていると、色々で・・ やめられないんですよね~♪ 練習ばかりが音楽ではない、ひとつの成長過程です(^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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