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カテゴリ:14・バンドの話
私が「演奏」でお金をいただきだした初期のころ、20歳になる少し前だったと思います。
当時私は、十分大人の気持ちで、演奏にもそれなりのこだわりを持っていました。 演奏の仕事の一つに、当時バブリーな時期。いわゆる「クラブ」でバンドのキーボードの仕事もしました。 グランドキャバレーもあり、落ち着いたお姉さんたちのいるクラブもあり、今考えたら、まあ、よくやっていたな~と思います。 演奏で仕事ができる楽しさと、大人の世界の刺激がいっぱいで、結構一生懸命やっていました。 バンドのメンバーはほとんど、30代くらいの、当時の私から見たら「おじさん」達ばかりで、みんなスタジオミュージシャン、タレントさんのバンドメンバーがメインで、夜になったら、お店で演奏の仕事にくる人たちばかりでした。 もう、それっぽく?て、うまい!! 憧れました♪ プロってこういうことかと。 演奏内容は、ジャズであったり、ポピュラー曲であったり、色々。お客さんの歌伴奏もしたり、ムード歌謡から流行りの歌謡曲、演歌まで・・・ ありとあらゆるジャンルを演奏しました。 刺激的でした(^-^) その時ばかりは、学校やレッスンで習うクラシックや協奏曲、正直全く役に立たず・・私の無知ぶりったらありませんでした。 当時の話をしたらきりがないのですが・・ 一番ショックだったのが 「ピアノさ~、弾きすぎだよ!もっと、ベターっとしてていいから」 「ピアノ周り掃除しといて。音符たくさんおちてるから!!」 「・・・・(T_T)(T_T)」 もう、全然意味不明です。 弾いたら弾いたで、弾くなっていうし、しっかりまじめに弾いたら、音符おちてるっていうし・・・ 現場では、練習したものなんて弾かず、その場の雰囲気、その場に必要とされている音が求められ・・20歳そこそこの私には・・きつかった。 完全レベルに達していない。 素人状態だったんですね♪ 今思えば、その経験。なるほどなるほど状態です。 当時の私は「弾きゃーいいだろう」の感覚。若さゆえです。 いかにばりばり弾くか。 しかしバンドとなれば、今はギターががっちりひいてるから、引き立たせるようにしようとか、そんな感覚ゼロでした。 いつもいつもがっちり弾いていては、ピアノソロの時に面白味もなくなるし。 そういう、状況判断。 かけていました。 今、ちょうど「ヤマハエレクトーン演奏グレード4級」を目指している、現在は音楽講師の生徒がいます。(小学生時代からずっとレッスンしている生徒です) ヤマハグレードのメインともいわれる、即興演奏。 さすが4級だけあってとても上手。 言葉じゃ上手く伝わりませんが しかし、 彼女も弾きすぎ!でした。 小さい時からとってもまじめで、一生懸命の生徒です。 即興演奏で3コーラス、いろんなバージョンで弾かなくてはなりません。 全部なんだか同じように、バッキングしたり変奏したり、とにかく 「弾かなくては!」 症候群です。 簡単にいえば、アドリブのような事を弾くなら、メリハリをもって、「静」の部分があるからこそ目立つ場合もありです。 絶対に彼女は「普通に」弾くことを 「さぼり」(本人談) と感じるようで、とにかく、音符いっぱい!!の即興。(完璧ならそれもありですが) 簡単に言うと、音色は変えているものの、演奏はすべて同じ変奏。 とでもいうでしょうか。 彼女には、説明をして、「静」はさぼりではなくて、それがあるから、「動」が目立つし効果的に使える考え方もあるよ。と伝えました。 私の経験も交えて。 経験談は、大人の生徒はとても参考にしてくれます。 このレベルになったら、もう独立した音楽家ですから、あとは自分で解釈して、取捨選択?を自分自身で考えていかなくてはなりませんが。 客観的に自分の演奏を感じられると、ぐっと上達というか、相手に伝わる演奏できてくるんじゃないかな?と思います。 という私も、まだまだ。 いろんな経験して、いろんなアドバイスを聞いて、よりよく生徒にアドバイスできるように、日々練習&経験大切ですね・・♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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