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カテゴリ:7-1・自分の事(レッスン・恩師)
まだ学生中で、初めて生徒を持ったあたりの時の話です。
当時、きっかけがあり、恩師の生徒のレッスンをする事になりました。 簡単な引き継ぎをして、探りながらレッスンしていったのを覚えています。 そうこうしているうちに、はじめて恩師主催の発表会を迎えることになりました。 私にとって、講師としてはじめての発表会になりました。 当時、他の先生についていたため恩師のレッスンは受けていない状態でしたが、私にとっては今まで通り先生に接する感覚で、自分が生徒の感覚でした。 もちろん、発表会運営はスタッフとしてはりきりましたが。 そこで、発表会につきものの、講師演奏をすることになりました。 「講師演奏」なんていわれると恥ずかしいな~と思いながら。 恩師は大変講師演奏に力を入れていて、ソロ有り、アンサンブル有り、連弾あり、歌あり・・ちょっとしたミニコンサートのように、全部で5、6名の講師(友人らも含む)で割り振って演奏しました。 そんな中、気楽に講師演奏曲を恩師にレッスンしていただくことになりました。 生徒を発表会に出すとなると、正直自分の練習はきつい。 エレクトーンの生徒もいましたから、データを打ち込んだり、補講レッスンしたり、生徒のアンサンブルの楽譜を書いたり、結構バタバタして、結局どの先生もそうだと思いますが、講師演奏が一番後回しになるのが、実情かと・・ で、 ゆる~い、指もいまいち回ってない中途半端な状態でレッスン日を迎えました。 恩師は年配な方で、普段結構厳しい。 泣いてレッスン室出てくる人を何人見たか・・ そんな先生でした。 まあ、いっか~いつもみたいに怒られよう。 と、半ば覚悟をしてゆるいまんまで、レッスンしていただきました。 ~~~~~~~~~~~~~~ 全然怒られませんでした。 すごくさみしかったです(T_T)。 アドバイスはもちろんしていただきましたが、恩師は私を「講師」「同僚?」として、以前のレッスンと比べ、私を「一人の音楽家」として扱って頂きました。 さみしい気持ちがあったものの、自覚がでました。 その日のレッスン印象的でした。 天と地ほども違う印象のレッスンでした。 ~~~~~~~~~~~~~ その後、恩師のレッスンには、単発的にお願いしてレッスンしていただいています。 現在も、頭からガ~~~ッと言われる事がなく、 「それもいいけど」 が、枕詞のようにはいります。実際恩師の意図はわからないところですが・・・ 現在、やはりすでに講師になった生徒や、現在講師をやりつつレッスンに通ってきてくれる生徒もいます。 確かに、「同僚」「同志」でもありです。 実際、指導していながらも実際私の方が演奏力が高いかといえば、わかりません。 比べるメーターなんてないですから。 たまたま、グレードが生徒より高いだけかもしれないし。 私も、音楽を仕事にしている生徒には敬意を払ってレッスンするようにしています。 客観的にアドバイスを受ける事は誰にでもよい糧にもなります。 「そういう考えもあるけど、こんな風にしてもいいかもね?」 という風に心がけています。 このレベルになると、音符の間違えとか、そんなレベルじゃないですから。 間違っても、いくら小さい時から教えている生徒にも 「だめだよ!!」 とは、やっぱり言わない事に決めています。 もう独立した音楽家。 あきらかにテクニックが落ちてると思ったら、もちろん、 「ちょっとテクニック的に甘いから、少しの間これをやったらどうか?」 などのアドバイスはしています。 あとは、私の経験や、こんな生徒の場合はこうしたら?などのアドバイスもしてみたりしています。 同じ講師同志、生徒を持つとなかなか自分の練習に時間を割けないときもあり、大曲を弾くよりも、子どもに教えるために小さい曲を踏み込んでレッスンするのも重要です。 以前も表現について書きましたが、 解釈は色々あります。 一般的な解釈を知っておくのも知識だし、自由な解釈もおもしろい。 講師になっている子のレッスン ある意味、カウンセラー的なレッスンなのかも?と思う時もあります♪ お互い、音楽家同志、やっぱり敬意を払うのは大切と思っています(^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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