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カテゴリ:13-2・音楽(ピアニスト・演奏家)
すごく有名な人の話ではないのですが、
昨年、機会があり、 「盲目のピア二スト」の方の小さな演奏会と講座を受ける経験ができました。 その方は、3歳から病気のため視力を失い、その後盲目になってしまった方です。 積極的に世間に出て活動している方というまでにはいかず、地道に、地域の幼稚園、小学校など、お話があればどんどん講座や演奏をされている方でした。 とても年配の男性の、陽気な楽しい方でした。 今の時代なら、視力を失うまではなかった、という話をされていました。 その方のお母様が、「何か」をさせなくてはならない。 という事で、 ほとんど視力がない状態で習い始められたそうです。 演奏会では はじめに 「みんな聞いたことあるかな??」 なんて言いながら 地域の園児たちと保護者の方に話しながら エリーゼのために、と、モーツアルトのトルコ行進曲を演奏してくださいました。 その後、作詞作曲されたという、ご自身のオリジナル曲を弾き歌いされてました。 子どものための曲で、 卒園式にもってこいの 「幼稚園の、思い出」の内容の歌詞の、保護者の方のすすり泣き?がきかれるような。 それから、 歌詞はありませんでしたが、 「お母さん」 というテーマで、悲しげな、愛情たっぷりの曲を演奏されて、またまた保護者の方のすすり泣きが・・・・ とても素敵な、小さな演奏会でした。 少し、気にとめたのが、 「ピアニスト」の方、という事で、はじめ、保護者の方は、 「どんな演奏してくれるのか!」 という感じで、わくわくと、構えているようでした。 こういう、小さな演奏会、聴いてみたいな、と思っていらっしゃった方ばかりです。 という事は、たいていのママ達、音楽経験あるか、子どもに習わせているか、音楽に興味のある方が聴衆です。 だから 「エリーゼのためにを弾きます」 と聞いたときに、みなさん、一同、失笑というか、ずっこけるというか、そんな雰囲気でした。 私は、「エリーゼ」の偉大さ!をよ~くわかっているつもり?なので、 「なるほど~♪聞きた~い」 なんて感じますが、 一般的には、やっぱり 「エリーゼ」、子どもも弾く曲!!なんて感じられているんですね☆ 少し、その、失笑感、ちょっとがっかりしてしまいました・・。 弾きやすい曲だとしても、子どもが弾くのと、やっぱり音楽家が弾くのでは、全然違う曲です♪ ベートーベンも、作曲した時は、子どもではなかったんですから。 でも、演奏後、そんなママ達すっかり魅了されて、その後のオリジナル曲に移行する時はすでにすすり泣きでした。 私は、その「エリーゼ」が素晴しくテクニック的とかの感じなかったのですが、やっぱりそのピアニストの方の、人生の味わいもプラスされてとても叙情的で、模範演奏という感じではない、「その方のエリーゼ」の素晴らしい演奏に感激しました。 なんだかとても素敵な演奏を聴きました♪ 子どもたちはまだまだテクニック、すごく大切。 でも、 「○年生でこれがひけた~~」 とかよりも、子どもも大人も、自分なりに気持ちが入った演奏なら、小さい曲も大曲も素敵です☆ テクニックも、日々のいろんな経験とか感激とかも、音楽にはすご~く大切なんだな~と しみじみした演奏会でした(^-^) 素敵な演奏を聴くチャンスにめぐりあえて、私はとてもラッキーだったな~と思える演奏会の話でした(^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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