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カテゴリ:6-1・指導(指導工夫)
子どもも、大人にも、私は
「ウォーミングアップ」と称して、8小節くらいの曲をたいていレッスンで弾いてもらうこともあります。 例えば ドーミド/レミファー/ レーファレ/ミファソー/ ソーミソ/ファララー/ ソファミレ/ドーーー/ こんな8小節の曲。 このての小さい「曲」は、グレード問題集の9,8,7級あたりにも、ある。 簡単~~♪ な「曲」です。 しかし・・・この簡単な曲、美しく弾ける人、どれだけいるかというと、結構少ない。 いつも、ソナタやら、ベートーベンやらショパンやら有名な大曲を弾いているのに、この8小節をしょんぼり弾くなんて、 ないな~~。 上手な人は、 大曲が弾けても、この小さな曲も美しく弾ける。 それが上手な人。上手な子。 もしこのしょんぼり?曲を、伴奏なしで右手を弾いて、というと、 みんな 「なんだよ~ばかにすんなよ~」 と思うかも。 でも、右手だけで、「聞かせる音楽」にする。 伴奏があると、なんか上手く聞こえる。ゴージャスだから。 あえて、右手だけで。 気づいてほしい事は ♪フレーズをどうするか。何の指定も無ければ自分で決めなくてはならない。 2小節単位、4小節単位とか。 「歌」を意識していたら、息が続かないから、2小節づつ切ろう。とかの意思が欲しい。 ♪強弱はどうするか?このたった小さい曲でも、さびを自分で感じてほしい。 2小節単位で考えて、 起承転結、4コマ漫画とおんなじ。 右手だけで、相手に伝わるように弾くなら、多少のデフォルメもして、4コマ漫画 のように 起 承 「転」 結 で、転にむけて盛り上げて、最後の2小節で解決するように。 1音1音、右手だけで強弱をアピールする。 みんな、4コマ漫画は読んだことがあるようで、理解はしてくれる。 小さい曲から、曲の表情のことを理解してくれると、結構大曲に移っても、起承転結を意識したり、フレーズのことも、自然に感じてくれるようになったのが、このレッスンの成果。 必死な大曲で、表情、強弱、フレーズ考えるのは難しいし、ある意味、練習して暗記した状態。結局自分自身で感じ取ってない事も多い。 小さな事の繰り返しのレッスン、 実りはとても大きいです。 実感、実践済みです♪ しょんぼり曲で表情を感じられる経験。 大切な積み重ね。 大曲は上手でもしょんぼり曲は上手じゃないなんて、ありえない話。 ピアノでも、エレクトーンでも、おんなじ。 エレクトーンでは、 「楽器が古いからうまくひけない」 これも、本来は、ない。 古~い古~い楽器でも、上手に弾ける人が上手な人。(テンションはさがりますが(*^_^*)) あえてのしょんぼり曲。 結構いい、勉強です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年02月28日 09時08分06秒
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