|
カテゴリ:2-4・レッスン(様々なタイプ)
個人レッスンの小学生の生徒の話です。
4年生くらいだったかな。 たまたま前後の子がちょうどグレードを受ける時期。 2人とも、普通にまじめなタイプで、がつがつ上手というよりも、穏やかに?普通に上手な子たち。 個人レッスンのマイナス点として、刺激が足りない。 普段のレッスンは、先生VS生徒。 誰も、聴く人がいない。 そこで、前後の子達で、レッスン入れ替え時間あたりを合わせて、送り迎えしているママ達にも入って頂き、緊張感の練習をしました。 演奏曲1つと、伴奏づけと、初見と、聴奏。 お母さん達も、4年生くらいになるとレッスンは何をやっているかご存知ないし、曲だけでないレッスンもしている事も知っていただきたいし、ちょうど、その二人は、同じようなレベルですから、刺激にはなっても、お互い 「あの子の方が上手いから・・」 とかの、へんな落ち込みもないような二人でした。 しかし・・予想外のお母さんの対応。 私も意外でした。 見学されるのに、私の希望はお母さん方は、「見る」だけでいいんです。 子どもたちも 「見られている」これだけで緊張するし、やっぱりほめてもらいたい。 予定では・・最後に、二人の良いところをしっかりほめて、課題のあるところを提示して、最後に 「緊張したけど、よく頑張ったね」 で終わりの予定だったのですが・・・ 一人のお母さんが(いつも明るくて美しくて!素敵なママ)娘がつっかかると 「(笑)!!」 またつっかかると 「(笑)(笑)!!!」 とても、かわいらしく??にこやかに笑っておられたんですが・・ 演奏途中でもあるし、さすがに 「笑わないでください」 なんて、言えなかった私もよくなかった。 その(笑)ママの生徒は、演奏とやることすべて終わってから、 ポロポロ泣き出してしまいました。 皆にわからないように。 荷物を片づけながら・・ 私が気づいて、こそこそ(多分泣いているのを気づかれたくないだろうから) 「よく弾けてたよ!」 「お母さんが~~(泣)」 「そうだね。そうだね。それはお母さんにいっておくからね」 ・・・・・・・・ よくいる、お母さんのタイプで、普段は違うのに、まわりに他の誰かいるとき、ついついわが子だからと、実際はそう思っていなくても、気楽に乱雑に(?)、わが子を扱ってしまうお母さんもいます。 その対応にへっちゃらな子どももいますが、ど~~んと落ち込むお子さんもいます。 この子は、落ち込むタイプでした。 人前で演奏するのは、ただでさえデリケート?な状況。 周りが「あ~間違えた」 気楽に思っても、その間違えはどうにもならなくて、練習しても間違えたりするものだし、緊張すればなおのこと。 逆に、気持がのっていけば、普段より上手くも弾けたりするもので、 まあ、とにかく、デリケートなものなんです♪ その夜、すぐにお母さんに電話をしました。 その子の様子も聞きたかったし、お母さんにも、しっかり伝えなくては! と思って。 お母さん、すっかり反省されていて 「先生すみません。反省しました。娘にもお母さんが笑うから弾けなくなった。とさんざん言われました。そうですよね・・可哀そうなことをしてしまいました・・」 と、私が言うまでもなく、母子で解決されていました。 それから間もなくの発表会で、母子のアンサンブルに参加してもらうことにもなり、その結果かどうかわからないのですが、 「娘に教えてもらわないとわからなくて~~」 なんて、楽しみながら練習されていました。 その、母子の発表会では、かわいらしいお母さんと娘さんで、素敵な黒のベルベット調のワンピースをお揃いできて、ママ友達も沢山招待されて、ほのぼの演奏していました。 結構、お母さんの方がガチガチでたっぷり間違えられていましたが、娘さんはしっかりフォローするように、がっちり弾いていたところが、よかった!?? 「娘のこと笑ってられないですよ~先生~~」 なんとなく、「解決」を見られたような気がして、安心した思い出です♪ 普段弾く事が多い場所は、やっぱり家庭の中。 練習する家庭の環境がうまく回っていた方が、やっぱり、いい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[2-4・レッスン(様々なタイプ)] カテゴリの最新記事
|