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♪音楽教室日記

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2008年03月05日
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個人レッスンの小学生の生徒の話です。
4年生くらいだったかな。

たまたま前後の子がちょうどグレードを受ける時期。
2人とも、普通にまじめなタイプで、がつがつ上手というよりも、穏やかに?普通に上手な子たち。

個人レッスンのマイナス点として、刺激が足りない。
普段のレッスンは、先生VS生徒。
誰も、聴く人がいない。

そこで、前後の子達で、レッスン入れ替え時間あたりを合わせて、送り迎えしているママ達にも入って頂き、緊張感の練習をしました。

演奏曲1つと、伴奏づけと、初見と、聴奏。

お母さん達も、4年生くらいになるとレッスンは何をやっているかご存知ないし、曲だけでないレッスンもしている事も知っていただきたいし、ちょうど、その二人は、同じようなレベルですから、刺激にはなっても、お互い

「あの子の方が上手いから・・」

とかの、へんな落ち込みもないような二人でした。

しかし・・予想外のお母さんの対応。
私も意外でした。

見学されるのに、私の希望はお母さん方は、「見る」だけでいいんです。
子どもたちも
「見られている」これだけで緊張するし、やっぱりほめてもらいたい。

予定では・・最後に、二人の良いところをしっかりほめて、課題のあるところを提示して、最後に
「緊張したけど、よく頑張ったね」
で終わりの予定だったのですが・・・

一人のお母さんが(いつも明るくて美しくて!素敵なママ)娘がつっかかると
「(笑)!!」

またつっかかると
「(笑)(笑)!!!」

とても、かわいらしく??にこやかに笑っておられたんですが・・
演奏途中でもあるし、さすがに
「笑わないでください」
なんて、言えなかった私もよくなかった。

その(笑)ママの生徒は、演奏とやることすべて終わってから、
ポロポロ泣き出してしまいました。
皆にわからないように。
荷物を片づけながら・・

私が気づいて、こそこそ(多分泣いているのを気づかれたくないだろうから)
「よく弾けてたよ!」
「お母さんが~~(泣)」
「そうだね。そうだね。それはお母さんにいっておくからね」

・・・・・・・・

よくいる、お母さんのタイプで、普段は違うのに、まわりに他の誰かいるとき、ついついわが子だからと、実際はそう思っていなくても、気楽に乱雑に(?)、わが子を扱ってしまうお母さんもいます。
その対応にへっちゃらな子どももいますが、ど~~んと落ち込むお子さんもいます。
この子は、落ち込むタイプでした。

人前で演奏するのは、ただでさえデリケート?な状況。
周りが「あ~間違えた」
気楽に思っても、その間違えはどうにもならなくて、練習しても間違えたりするものだし、緊張すればなおのこと。
逆に、気持がのっていけば、普段より上手くも弾けたりするもので、
まあ、とにかく、デリケートなものなんです♪

その夜、すぐにお母さんに電話をしました。
その子の様子も聞きたかったし、お母さんにも、しっかり伝えなくては!
と思って。

お母さん、すっかり反省されていて
「先生すみません。反省しました。娘にもお母さんが笑うから弾けなくなった。とさんざん言われました。そうですよね・・可哀そうなことをしてしまいました・・」
と、私が言うまでもなく、母子で解決されていました。

それから間もなくの発表会で、母子のアンサンブルに参加してもらうことにもなり、その結果かどうかわからないのですが、
「娘に教えてもらわないとわからなくて~~」
なんて、楽しみながら練習されていました。

その、母子の発表会では、かわいらしいお母さんと娘さんで、素敵な黒のベルベット調のワンピースをお揃いできて、ママ友達も沢山招待されて、ほのぼの演奏していました。
結構、お母さんの方がガチガチでたっぷり間違えられていましたが、娘さんはしっかりフォローするように、がっちり弾いていたところが、よかった!??
「娘のこと笑ってられないですよ~先生~~」

なんとなく、「解決」を見られたような気がして、安心した思い出です♪

普段弾く事が多い場所は、やっぱり家庭の中。
練習する家庭の環境がうまく回っていた方が、やっぱり、いい。







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Last updated  2008年03月05日 09時30分18秒
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