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カテゴリ:2-4・レッスン(様々なタイプ)
ふと、思い出すと・・
私の生徒は、どうも、「困ったちゃん」がとても多い気がします。 気のせいかな~。 どこの先生にも、かならず、手を焼くような困ったちゃんは何人かいるはずですが。 「困ったちゃん」には、向き合うのにパワーが必要です。 「困ったちゃん」はなかなか心も開きません。 長い時間をかけて、心を開いてくれた時は、レッスンで会うのが楽しみになります。 でも、本当は困ったちゃんではなくて、相当素直な率直な子なんですよね。 ♪小学1年生~4年生まで教えていた女の子 彼女は大変だったな~。思い出すと。 めぐりめぐって、最初のたった1年間で私が4人目の講師替えだったようです。 彼女が言うには 「前の○○先生、私キライだったんだよね~~」 おおお~~。 相当なくちぶり。 でも、レッスンはまあ、それなりに、普通に理解できる。 感情の起伏が激しくて、機嫌の悪い時、 レッスンのアドバイスをすると 「もう!!先生だまっててよ」←これじゃレッスンにならない(T_T) ある日、曲を右手で弾くのに 「先生、絶対見ないでよ」 といって、左手で、右手を隠す。←これもレッスンにならない(T_T) 彼女は、そういうタイプの子。もともとが。 ちょうど、療法勉強し出したころだったので、私もわりと冷静に対応できましたが、 ヘビーですね。 格闘でした。言葉の。 彼女の場合、 先生風を吹かす事に、どうやら嫌悪があって、言っている事はとても理解が出来る。 だから、 「私は、あなたよりも、ピアノの経験が長い。あなたより偉いわけじゃなくて、こうしたらいいと思う事を、あなたのお家の人からお月謝を頂いているから、方法を教えているんだよ」 この一言で、ずいぶん話を素直に聞くようになりました。 でも、やっぱり、言葉遣いも相当悪い。 いくら冷静にしていても、ムッと来る事も。 普通に「うるさいよ」「ピアノなんてけってやる」「先生邪魔だよ」 そういう時は、問いただします。 「そういう言葉は、言われてとても嫌な気持ちがするよ。わかっているはずなのに、なんでそういういやな言葉を使うの??」 そうしたら 「わかっているけど、でちゃうんだよ言葉が~~~(T_T)」 大泣きでした。びっくりするくらい。 それを聞いて、そうか・・でちゃうのか・・・わかっていても。 せつないな~。 彼女は、理解する気もちの時はぐんぐん頭に入って、いい状態の時はどんどん上達します。 気持にむらがあるから、悪い時は、レッスンに来ても 手を隠して弾いたり、こっち見ないで、とか・・ ゆとりがあれば、笑い話ですが、私としても、お月謝頂いているし、何か一つでも身につけてもらいたい気もありで。 そんなこんなの格闘で、すっかり・・・なついてくれました。 相変わらず、機嫌の悪い時は、格闘でしたが、3年間お付き合いしました。 なんだかんだいっても、新しい曲が仕上がる喜びも、本人体感して、結構ピアノがすきだったみたいですから。 私がそこの教室を退任してしまったため、縁もそこまでだったのですが、4年生あたりにはずいぶん落ち着いてきて、後任の先生にもしっかりお願いして、無事に引き継ぎもできました。 ~後日談で~ 「今」はわからないのですが、 その後半年ほどで、いったんピアノはやめてしまったようです。 でも、中学生になり復帰したようです。 ピアノ、やっぱり好きだったんだな~(^-^) ただ、学校生活がなじめずに、ちょうどピアノをやめたあたりから、 学校にも行かなくなり、 中学校はフリースクール的なものに通いだし、 落ち着いた頃にピアノを習い始めたと、聞きました。 子どもは、ほんとに色々。 文章にすれば「先生見ないでよ~!!」って、レッスンなのに??笑えますが、 当事者は・・必死です! 簡単に教えて理解する子ばかりなら、らくちんですが、 いろんな子がいて、 その子がピアノの楽しみ見つけられる場面に立ち会えるのは、感慨・・深いです。 あとから、あとから、いろんな子がやってくる。 縁があってはじめたピアノ。 やっぱり、みんな、楽しみ見つける経験を、してもらいたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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