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♪音楽教室日記

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2008年03月18日
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私にとっては、「自慢の生徒」の一人の話です。

たいてい、はじめてピアノやエレクトーンを習う場合、子どもが多いです。
何歳に習うか?幼児がいいのか、小学生になったらがいいのか・・
そんな話題が一番多いです。

その時期を逃したら、
大学生になって、教職関係の免許を取るために、とりあえずピアノは弾けなくては・・
と、ある種のあわて組?も、何人かいると思います。

さらに、大人になって、おばあちゃんになって、子育てやらが一段落して、初の挑戦。
こんな方も、何人かいると思います。
(たいていは、ご自身のお子さんがならっていた、過去ご自身が習っていた復帰組が多い)

この、
まったくパターンのあてはまらない、
大学1年生の生徒を受け持ったことがあります。(今は、そのまま30代の年齢に突入!)

「まったくはじめてです!よろしくお願いします」

はじめて、といっても、大人の方は謙遜する方?が多く、たいてい、子どものころ2年間くらいやっていた。とか、そういうものなのですが、彼女はほんとに初めてでした。

当然、家に鍵盤はない。
音楽も、学校の授業を受けただけで、音楽系の部活もやっていた経験もない。
だから、ドレミ、や音符の長さの話をしても
すべて、「初耳!!」という感じでした。
しかも、大学も、教職でもなく、音楽なぜ習いに???でした。

話を聞くと、子どもの頃から、ず~~っと習いたくて、見学にお母さんといったりして、習うつもりが、なんだか曜日が合わず、また来年来年・・といっているうちに、月日が流れて、
大学生になって、我慢できず、思い立って習いに来ました。

という事でした。
彼女は、小学生のときに、一般的に習うはずの子。
しかし、曜日だったりの兼ね合いが上手くいかず、そのまま年齢が重なった子。
それだけでした。

でも、めずらしいパターンです。

よく
「おとなの音楽教室」
として、開催教室がありますが、彼女の場合は、そういう、趣味的に。という感じではなく、ごくごく普通にレッスンしました。
初見も、音あても、伴奏づけも同じように。
大人なので、レパートリーには気を配りましたが、子どもらしい曲もやりましたよ。

子どもの10級くらいのテキストも使い、グレードも受けて、発表会も普通に参加して。
今は、5級勉強中です!

大学は、短大だったので、すぐに就職をし、転職も経験されたりして、忙しいながら、まあ、練習も今は全く出来ないような状態ですが、駆け込みながらレッスンには休まず来てくれます。
音楽検定も、もちろん受けたりして、彼女は、ごくごく普通に、子どもの時からレッスンしている人と変わらないくらい演奏も知識もつけてくれました。

彼女のまわりにも、大人になっての復帰組友人がいるらしく、レッスンの話題になるようです。
大人のレッスンは、一般的に趣味的に曲だけ弾いている人が多いです。
(それは、だめではないです。いろんなスタイルがありますから!)
彼女は、そんな友人と話すと、きちんと色んな事がわかっている自分に、にんまり??するそうです。

彼女にレッスンをしていて、大人の人だし、趣味の部分を大切にした方がいいんじゃないかな?とレッスン内容も気にはなっていました。カデンツさせたり、スケールさせたり・・。
でも、子どもと同じスタイルでレッスンしていきました。
彼女は、まったく初めてな分、子どもっぽい曲も、楽しむ感覚があった。

大学生で、「アルプス一万尺」を弾いたときも、
「は~~こうなってるんですか~。なるほど~。」
なんでも、感嘆していました。

完全に初めてだったから、むしろよかったのかな?

ひとつひとつ、着実におぼえていくんです。

なんでも、謙虚に?自分のものにしていってくれます。
アルプス一万尺も、バッハのメヌエットも、ビートルズも、流行りの曲も。
なんでも、
「なるほど~~」
と謙虚に?受け入れてくれました。

すでに、とうとう30代になってしまった彼女ですが、
子どもの時から習っている子と、なんら変わりあるところはないです。

「先生、練習してませ~~ん」の部分も、同じように?成長してしまいました!??

彼女は、自慢の生徒です。

大人になってから、はじめてドレミを覚えても、5級をうけたいね。のレベルまでになるなんて・・。
いくつから始めても。きっと大丈夫。
趣味と思って、楽しくレッスンするのもあり。
でも、彼女みたいに、子どもと同じようなスタイルで成長するのも、またあり。

彼女のような、レッスンの受け方も、私は素敵だな~と、いつも思っています。







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Last updated  2008年03月18日 09時47分31秒
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