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♪音楽教室日記

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2008年06月08日
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コンクール・・・
なんだか響きがかっこいい♪

先生方や音楽家の中でも、コンクール肯定派、否定派。様々です。

私は、個人的に肯定否定、どちらともいえないな。

私の経験から言って、コンクール、いいところ、よろしくないところ、両方あります。
コンクールも、地元や企業の小さいものから、大きい著名なコンクールまで、
沢山あります。
どれもこれも求めるものが違っています。

コンクールを受ける事に、どんな気持ちで親御さんたちは考えられるんでしょう?

たとえば、最高峰のコンクールと言えば
ショパンコンクール、チャイコフスキーコンクール、エリザベート・・
これは、もう一般人には話にならないオリンピックみたいなものですが、
ただ、このオリンピック的なコンクールに「入賞」したから、
生活が保障されるような、売れっ子演奏家になれるわけでは、ないです。

その、コンクールに入賞したピアニストも、みんながコンクールを肯定しているわけではないようです。
仮に、ピアニストででデビューしたいために、コンクールを受ける。
しかし、大衆に受けるためには、何かの個性だったりプラスアルファーが必要。
美貌もあり♪
クラシックオンリーだけでない部分もあり。
個性的なこともあり。
しかし、コンクールで賞を取るためには、審査員に文句を言われる演奏をしてはいけない。
っていう事は、ある意味無個性??さも求められる?

~ピアニストのホルへ・ボレッド~ピアニストのひととき~からの引用ですが
コンクールはピアニストの演奏を毒してきたものこれいじょうのものはない
とのべられてもいました。

まあ、こういう大きな専門的すぎるコンクールは別にして・・・
話が大きすぎるので(^-^)・・

仮に、企業や地元の小さい小さいコンクール。

私が感じた
肯定部分
♪生徒のやる気が出る
♪普段の練習よりも、発表会よりも、目標が定まって本格的に練習に取り組む経験ができる
♪刺激を受けるのに、もってこい。他の頑張っている演奏者を聞いたりも刺激的
♪賞をもらえれば、自信もつく
♪学校に報告したら、学校でも表彰してくれることもある。そして自信がつく
♪賞がとれなくても、次も頑張りたい。意欲が出る

否定部分
♪コンクールのプレッシャーが悪い面に働く時もある
♪下手なのでは??逆に上手いのでは??安易に感じてしまう
♪コンクールの「曲」練習ばかりになって、実際の音楽力がつかない事もある
♪より華やかなコンクール曲ばかりの練習になり、偏りが生じる
♪一見大曲は弾けているが、実際理解して取り組んでいない事もある。読譜力も解決力もついていない場合もある。
 ※この5個目は実感です!
  コンクールに出続けると、コンクールそのものが焦点、目的になります。
  本音を言うと、曲の弾き方ばかりの時間で、
  普通の個人レッスンの場合(ソルフェとダブルレッスンとかではない、一般的な)
  基盤づくりの時間がなかなかとれない、そして、基盤の勉強をしたがらない生徒が
  でてきます。
  そうなると・・・つぶしがきかなくなり、高学年、中学生で限界が来ます。
  コンクールどころではなくなり、逆に燃え尽き症候群のようになり・・
  本人の目標がなくなり、ピアノそのものに、やる気がなくなる
  本人は、いまさら小さい曲や基本事項にやる気がないのです。
  しかし、基礎があいまい、音楽を楽しむ路線がコンクールだったので、限界がでてくる。
  そうなると、コンクールに出れない。つまんない。
  基礎が分かってないから、最悪、一人でピアノを弾く事もできない。

この両面、私の場合ですが、実感しました。

自分なりの音楽の楽しみを感じ、基盤もしっかり作り、コンクールのみが目的にならない程度に、刺激を受けたり、自信をつけたり。
そんなところで、私は肯定も否定もできないな。
その子にとって、今コンクールは刺激になる!
そう思えば、勧めてみるタイミングもあります。

うまい下手ではなくて、この子にとって、コンクールはそれほどプラスにならないのでは。
と思えば、とくに勧めません。
情報的には、みんなにチラシを配る事はたまにありますが。
そんな感覚です。
発表会がじゅう分刺激になればそれもいいし、グレード試験がその子の励みならそれもあり。
コンクールがすべてでもなく、目的でもないです。

私の息子のことですが、

息子は絵が大好きです。(ピアノは残念・・ですが・・)
毎日毎日、独自の絵を飽きずに書き続けています。
あれだけ書いていれば、まあ、上手にもなるだろう。そんな感じで結構書いています。
ただ、絵画教室に行っていないので、独自で楽しんでいます。
書き方を教わるのは、学校の図工か、まあ、私が素人ながら画材を買ってきたりする程度。
いつもはいたづら書き感覚で、たくさん書いています。

でも、長い休みには、私も応援しながら、大作を2,3日かけて書き上げています。

絵画コンクールもたくさんあります。
試しに、応募しました。その休み期間に書いた大作を何点も。
たいていが「賞」にひっかかります。(結構上手なんですよ(*^_^*))

確かに、親は嬉しい。おばあちゃんも嬉しい。
本人も「賞品」もらって嬉しい♪
やっぱり学校でも表彰され、本人も嬉しくて何より自信がついている。

しかし、本人は、大作書く時は、楽しいというよりも、夏休みだから。春休みだから。
そんな感覚で、周りに「昨日の続きやったらどう??」
その言葉に思い出し、書き出す。
たまには、いいようだけど、これが日々の事なら、多分息子は絵が嫌いになると思う。

私の希望は、
これからも、息子の大好きな絵を、ずっと好きでいてもらいたいし、
本人の、自信として持ち続けてもらいたい。
コンクールとして評価されるための絵しか描けなくなったら、毎日つまんないだろう。
本人は自由に書いている時間に幸せを感じているようだし。

そんな息子の絵画コンクールと生徒達のピアノコンクール。
よく照らし合わせて考えます。
いい面、よろしくない面。

やっぱり、長い目で考えたい。
その子にとってプラスになるかマイナスになるか。
そんな感覚です。
私が思う生徒達のコンクール。





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Last updated  2008年06月08日 12時00分22秒
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