♪音楽教室日記

「やさしく弾けるクラシック集」

この手の楽譜、たくさんありますよね。

これは、私の考えなので、まあ、賛否両論承知なんですが、
できるだけやらせることはありません。

発表会では、
やっぱり、「そのままの元の原楽譜」を再現してもらいたいと考えています。
習い始めの子も、
なんとか弾ける、
バスティンやギロックなどの
弾きやすいクラシック楽譜を、そのまま弾いてもらうのが定番です。

もしくは、
思いきり、アレンジ楽譜。
ディズニーであったり、童謡であったり、これもあります。
結構、私の場合は大ありにしています。

しかし、
クラシックのアレンジ譜は使いません。

たとえば・・

ショパンの別れの曲
これ、難しいです。
でも、曲はとても有名なので、わりと弾きたがるかもしれない。

原曲は♯４個のホ長調。
でも、♭１個のヘ長調になって、しかもとってもやさしくアレンジされていることもある。

私の考えでは、
この、やっとこさ♯４個の難しい楽譜を、弾ける喜びを
いつか、
味わってもらいたいと思うのです。

だから、
まだブルグミュラーくらいだけど、
へ長調で弾いてしまうというのは、おもしろくない。
楽しみは、まだ先であって、頑張った人にだけ訪れるお楽しみでありたいのです。

ただ、
この手の楽譜、実はレッスンでは頻繁に登場します。

　メロディーを歌う
　和音をつける（コードネームも）
　作曲者を覚える
　アンサンブルをする
　連弾をする・・・・

こんな使用方法では、ばんばん登場しています。
曲は知ってもらいたい気持ちは強いですから。

おもしろいもので、
ピアノではなくて、エレクトーンでは、結構登場しますね。
それはやらせます。私の場合。

別れの曲が、ヘ長調でもいいのです。
何がいいのかというと、
本来はピアノ曲なのに、
メロディーが弦であったり、盛り上がる部分にはストリングスががっぷり重なってきたり、
オーケストレーションを感じられる部分に注目です。

ただ、ＰＯＰアレンジになっているもの。
これはこれで、とってもかっこいいし、いい勉強になるのですが、
本来の原曲も聴いてもらいたいですね。
元を知っていて、こういうＰＯＰアレンジなんだ。
これを知らなければ、
面白みも半減ですし、アレンジの勉強や参考にも実際、ならないのでは？と思います。

クラシックの優しいアレンジ楽譜

弾くだけに終わることは、ちょっともったいない。
その手の楽譜を使うなら、
やっぱり、違った視点で楽しんだり、勉強をしたりして、
いつか、原曲にとりくみたい！！
そう思えるように、促したいな、と思うのです。