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♪音楽教室日記

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2008年07月12日
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高校生、大学生、社会人・・・
み~んな忙しいです

私も通ってきた道なので、忙しいのはわかります。

高校生や大学生なら、音大受験を考えていないのであればもちろん、
ピアノ=余暇
そんな感覚もあります。
社会人であれば、仕事の忙しい時期もある。
レッスンに通う。
それだけでもう必死。

そんな子たちに
練習量で勝負」のレッスンを促しても、できるわけがありません。
忙しい中、レッスンをやめずに通っているって言う事は、
少なからず!?
音楽が好き
な、はずです。

過去、たくさん練習してきた思い出があるから、
弾けば、練習すればできる!!
そういう自信もある。
しかし、
練習する時間がない
練習する時間を取るのはきつい。

本人たちは、
練習できる時がやってくる
と、そう思っています。
しかし、現実なかなかうまくいかない。
それを、さぼりと言うのは簡単ですし、
練習してきて!なんて言うのは簡単

少なからず??私は「音楽家」のはしくれです。
私の感覚を生徒に押し付けるわけにはいきません。
私は、この曲弾くのに、過去、1日何時間も弾いたんだから!!
そんな事生徒に言っても伝わりません。
私は、職にしてしまったほど、音楽に取り組んでいたんだと思う。

仮に・・・

私は、絵が大好きです。
絵を習っていたとします。もちろん、趣味的に。(実際は習ってないですけど♪)
でも、うまくなっていきたい。
しかし、仕事もある。
そんな時
絵の先生が、絵をうまくなるために、毎日デッサンをしなくてはならない。
この大作しあげるために
この絵画展いきなさい。毎日何かしら書きなさい!!!

それ言われたら
やっぱり、きつい。
生活の優先順位も、やっぱり現実あるし、
それどころじゃない時もある。
でも、絵が好きで、やめたくない。
そんなところなんでしょうか。

だから、「練習量で勝負」このレッスンはしません。
1000回弾けば、上手になる。
毎日2時間練習したら上手になる。
当然です。

過去の練習方法は、時間のある子ども時代
最初から丁寧に、大曲であれば、まず1ページを完璧
もしくは、右手を完璧に・・・
そんなところでしょう。
そして、弾けない部分を抜き出して、何度も何度も練習する。
出来上がるまで何度も何度も・・・
その1部分で、時間が止まってしまって、先へ行けない・・
しかし、練習時間のとれる時は、
それをクリアして、なんとか、仕上がっていく・・・
生真面目なタイプほど。そんな感じです。
だから、出だしばっかりうまくなる(笑)

これ、
忙しい大人には、結構無理です。
量で勝負ができないんですから。

全体把握をしてもらいます。

そしてできない部分、ある1拍、ある小節、何か引っかかる部分をピンポイントで見つけます。ピンポイント部分は、あえて弾かない。後回し。
エレクトーンで言ったらアドリブ部分。
弾けるとこだけでいい。確実に弾けるところを見つける。
小節の1拍だけでもOK。迷子にならないで、1拍目はかならず弾く。そういうノルマをかける。

ピアノで多いのは、オクターブ奏ができなければ、まずは単音でいい。
4つの和音を押さえるのがきつければまずは、3つでいい
装飾音符がきつければ、まずはなしでいい
左手が、低音押さえつつ、アルペジオを弾くのであれば、低音だけでもいい

要点を捉えて、
アバウトな演奏をまず仕上げてもらいます。

全体的な雰囲気が弾けるようになってから、
確実に優先順位を決めて、穴埋めしていく形をとっています。
ピアノも、エレクトーンも。

これ、ずる、に見えますが、
全然ズルじゃない。
要点を見つけるのは、とても重要です。
メインメロディーはどこなのか、
大事な、外せない部分はどこなのか。

この要点演奏をすると、必死で練習しなくては出来ない部分が、
結構、飾り部分であって、まあ、なくても「ばれない」←??
そんな事にも気づける。

「ばれない」って、言葉は悪いですが、
逆に、メインでない部分に必死になって練習時間をとってしまう。
結局、全体を聞くと、ボロボロ。
メインがわかると、全体はまとめる事が出来る。

これができると、練習時間は少なくても、
曲の言いたい部分にきづけます。
そして、時間ばかりとって、月日ばかりたって
飽きてしまって、最後まで曲を見れないで
次に進む。
そんな事はずいぶん少なくなります。

全体がとらえられたら、自分で出来ない部分が見えてくる。
練習しなくては出来ない部分も見えてくる。
そこからは、地味に時間をかけて練習したり、
いつか、この曲を真剣に取り組もうと思えたり、
この曲は、発表会に向けてと思えたり。

そんな曲練習パターンが、忙しい子たちにはむしろいい場合もあったりしています。

子どもの時はついつい
まずは右手
まずは1ページから。
こんな練習方法が身についていますが、それは、時間のある人の練習。

そう、思って、要点捉える練習方法も、なかなかいいです。
1曲仕上げることばかりに囚われて挫折しては意味がない。

練習しなくても、上達する方法。
結構あるものだ、と、私は思うのです。





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Last updated  2008年07月12日 10時45分06秒
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