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カテゴリ:2-4・レッスン(様々なタイプ)
高学年で、いきなり伸び期の来た、男の子です。
伸び期のチャンスに、ショパンのワルツを数か月前に渡し、 あっという間に 譜読みは終わり、 本人的には、1か月程のレッスンで弾けるようになった状態だった子です。 ほんとに、 まさに あれよあれよ、と言う間に、譜読みを終わらせる姿には圧巻でした。 まあ、よく育ったもんだな、感慨深く・・・ しかし!!! この子は、この曲で変わってもらいたいのです。 年末の発表会に出る子ですから、 もっともっとこの曲を自分のモノに。 そして、もっともっと、ストイックに仕上げに入りたいのです。 彼にとったら、 そんな経験は初めて。 今までは、弾けた!終~~了!! もう、集中力も、終~~了!! 仕上げって、何???? まあ、予想通り 弾けたかな、って思ったら、どんどん雑になっていく(笑) 単に、飽きるんですね。 その子にとったら、まあ、音符弾けたら終わりですから。 ここから、さあ、どうしようか。 あの手この手です。 1、私が、超、感情たっぷりで弾いてみる 2、いけてるCDをきかせる 3、細かいポイントを説明して、バス音意識してみるとか、どこに耳を持って行くか伝える 4、物語りを作る、いろんな言葉かけで表現させる これ、どれもこれも。 一時はが~っとくいつける。 お!!いいかな! と思っているうちに・・ 1ページ、2ぺージ、すすむうちに、 雑に雑に・・挙句のい果てには、たたいてるし(笑) そして 「もう、あきた」 お~~~~。 そうなんですよね。この子の、ステップなんですよね。 今日は、ここの部分だけね。 って言っても、本人は、そういうのは嫌がる。 全部まず弾きたい。 そして、集中切れのアラームがまもなく・・・!!(笑) 最後の手段です。 この子には最後の手段が効いた。 「そうだよね。あきるよね。みんなあきるよ。わかるわかる(笑)」 そこは、認めます。 だって飽きちゃったものは仕方ない(笑) で、私がその子にまず直してもらいたい事は、伝えてある。 あとは、本人が、それをやるかやらないか。 「やろうとするか」 そこから始まるんです。 「君は耳がいいから、私が言ったこと通じたでしょ」 「・・・・無言で・・・・うん」 「もうこれ以上は私は教える事は出来ないよ。注意は出来るけど。私が今言ったこと、自分で直そうと思えば、全部できるよ。ピアノうまく弾くためには、自分で直そうと気づかないと上手い人にはなれないんだよ。いい耳もってるんだから~。自分の音聞いて弾いてみな。できるから。」 そして、もう、口うるさく言わない。 この子の飽きるとこは認める。 あとは、君次第だ。 さあ、どうする。 そんな感じで、まかせてみました。 この子は、わかってるんですよね。言われた事を。 あんまり注意されるのが、普通よりも嫌い。 そして、自信は失わせたくない。 この子は、自分がうまくなってきた事も自覚している。 飽きたら他の曲で、発表会出ようよ。 この提案には、納得しない彼です。 さあ、どうする。 その言葉かけに、がっちり答えてくれました。 今週は(笑)ですけど。 いけてるショパンだった~! うっとりしたよ!私も聞いていて。 次回はどうなるかわからない(笑) ただ、その都度その都度、何かを得ていけば、後できっとつながる。 絶対に、言葉のかけ方は大事だと思う。 この子に、イライラ感情ぶつけたら、もう来週から来ないと思う。 そういうタイプの子です。 この子が成長する度に、私も嬉しいのです。 不思議なもので、 ひと癖、ふた癖ある子が、何かを乗り越えていくと・・ ほんとにいい演奏もするようになるし、 上手な子にならなくても、ほんと音楽大好き♪そんな子になるんですよ。 今この子は 乱暴で低迷期→急激な伸び期→乗り越え期!! そう、今は乗り越え期だ!! がんばれ~~次はきっといい事が待っている♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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