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カテゴリ:2-4・レッスン(様々なタイプ)
今一番、気を抜けない子の話です。
以前から、書き続けているのですけど 1年間ピアノを習ってきて、移動してきた子です。 彼女の1年間の練習スタイルは、 「鍵盤の場所」をおぼえて「弾く」 そのスタイルだったようです。 まだ低学年なのに、きついでしょう。 本人も。 まず自信がない。 ピアノの椅子に座ると委縮感がある。 歌を歌うのも、あまりやっていない。 もちろん、音符はうる覚えだから 楽譜そのものがわからない。 う~~ん。 きついでしょ(笑) でも彼女の中のピアノ感というのは、 習ってきた1年間が全てだから、 何にもやってきていない子よりも、 先入観が、相当出来上がっています。 ・・・説明長いですけど(笑) あの手この手で、攻め中です。 だから、今は、この子のレッスンが一番気が抜けない。 スタート地点に立ってもらいたい。 結構 現場で担当するのって、厳しいのですよ。 言葉で言うのは簡単なのですけどね。 言ってみたら、彼女のレッスン、私はホームグランドでなくてアウェイです! 習いたてで楽しい!っていう子や、慣れている子は、 私のホームグランドですから、 色々提供もしやすいですけど、 もう、アウェイなのですよ(笑) だから、気が抜けなくて レッスン準備は、きちんとしていって、 食いつき悪かったら、こっちで攻めて~~ って、得点入れられるように?って感じです。 色んな隠し技がないと?負けてしまうのですよ(笑) そこで、新しい技を開発しました。 ・・って 技でも何でもないのですけど(笑) 楽譜読んで、鍵盤に移し替えて~ 彼女の場合、これが、苦難の道のりです。 簡単な話なんですけどね。 彼女には、未知の話なんです。 しかも、委縮感のある子に、どう接するか? で。 いい感じでくいついてくれて、復習感なく、復習出来るし、新しく覚えられる。 たとえば。 ホルン協奏曲(モーツアルト) とか、メロディー譜を書きます。 有名部分だけ。大きく、丁寧に(これも重要です) 5指でおわれるのか、 指くぐりがあるのか、 メロディーを左右で分けて弾くか、 跳躍音はでてくるか、 まあ、色々チェック部分はあるのですけど、 彼女の場合は、弾くことはなんとなく経験してるから、 そんなに、この部分は心配しなくて大丈夫です。 その都度、 「今日のポイントは、指くぐり」 あえて、ポイントを決めますから、意識もできているはずです。 なんで、有名曲で、というのは、 普段のレッスン曲では、やろうという興味と意識がでないからです。 1まず、CDを聴く。 その曲の、「今の音聞いて~~~これこれ~~」 といって、音色あてにもってきます。 2楽器カードを使って、 1曲につき、1楽器を覚えさせます。 こんな時は、エレクトーンが出番です。 3そして、作曲者写真カードを使って、 このひとが作ったんだよ、と作曲者あてに持って行きます。 4そして、地味に音読み、リズム読み、ポイント(ゆびくぐりとか) 5音符で歌おうからはいって、弾いていきます これ、くいつけています。 一人でメロディー弾いてものれないので、 基本は、私が伴奏しつつの連弾感覚です。(これも、結構重要) 4、5、の部分は、普段のレッスンの良くある光景なのですけど、 彼女の場合は、ここに持っていく事が至難の業なのです。 今まで、それをやってきていないから。 自分が出来ない事も薄々気づいていて自信もないし、 第一、音符を読むって何??の世界ですから このパターンだと、まんまと?? 音譜を読む作業も、わりとすんなりです。 思いっきり復習なのですけど、 彼女には復習感はないようで、 いい感じに、使えています。 作曲者も楽器にも意識できるし、興味も広がっているはずです。 多分(笑) なんとなく、新しい事をやっているように見せかけてるだけなんですけど(笑) でも油断すると、ぱ~~っと気持ちが飛んでいってしまうので、 まだまだ気が抜けません。 こう考えると、 ほんとに、最初は肝心ですね。 弾かせる作業ばかりにこだわった結果がここにあります。 その作業にこだわって、うまくいっているように見えて 上手くいってない子もいます。 彼女の場合は、すぐにうまくいかないところがあらわれましたが、 うまくいかないところが、2,3年先に出る子もいるでしょう。 それを取り返すのに、倍の時間はかかる気がする。 ほんとに、 何年教えても、100人教えても、 みんな色々で、違いますね~。 でも最初に、楽しい事を沢山覚えて、 つまんない事も、楽しい事にできたら、 多分、大丈夫。 あとは、みんなある程度は自分で成長出来ますから。 今日もがんばろう♪ ホームグランドに早く、もっていけたらいいのですけど。 まだ、 アウェイだな~(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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