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カテゴリ:2-5・レッスン(男の子)
ここのところ、合唱伴奏モードですが、
なんだかいつもいつも、校内オーディションで落選していた(涙) 微妙な?男の子が、選ばれたようで(笑) もう、よかったよかった、そんな気分です。 彼の場合は、いつも運が悪い?というのか、 いつも、数人の立候補がある中のオーディションらしいのです。 彼のレベルは、個性的であるのですけど、 暴れん坊のタイプで、集中力がないやんちゃな子です。 私としては、ピアノが続いてるだけでも奇跡的な雰囲気を醸し出す子で、 これから、何かが起こるのもありじゃないか?? そんな期待もあるような子なのです。 彼の演奏だけきいたら、きつい部分もあるのですけど、 彼の伸び率を知れば、誰もびっくりするくらいの子なのですけどね~ そんなこと、言ってもね、、 周りは理解してくれませんから。 簡単に言うと、 小学3年生あたりの時は、川はよんでいるの簡単バージョン いわゆる、左手は、どみそ、どみそ、しれそ、しれそ みたいな・・これでも、必死で・・ 1曲集中持つのか!? そんな子だったんですけど。 ちなみに、 難しい素敵バージョンの川は呼んでいる(finesさんより) 中学1年生になって、 ショパンの、華麗なる大円舞曲とかを練習している。 そういえば、きっとわかりやすいですよね。 もう、どみそ、どみそ、でも、 とてもとても、できなくて、いらいらして、ピアノ叩いてたんですから~ それが、 「おれ、ショパンが弾きたい」 とか言うんですよ(笑) 演奏は、まあ、その流れをくんでますから、あらいし、きついですけど、 そんなことどうでもいいです。 まだ、まだ、先があるんですから。 正直、教えていても、きつかったですよ。 教える以前に、30分もたせなくちゃいけないし。 彼がイライラして、私がイライラしたら、 ありえない状況になりますから(笑) 私が絶対にあきらめなかったのは、 ソルフェ部分。 5年生あたりになると、 弾けるレベルでないのに、 弾きたい気持ちが先行してたので、 覚えて弾かせる方式をとれば、 早く、弾けたと思うのですけど、 ここは、我慢比べのように、 あきらめたくなかったので、 地味に地味に進ませていきました。 ここは、結構勝負だったかもです。 一歩間違えれば、普通にピアノそのものをやめてしまったかもしれなかったかな。 だって、ある意味あきらめてしまえば 目先のレッスンはスムーズですし、 自分で解決するめんどくさい事を飛ばして、 私の真似をして場所さえ覚えれば、きっと楽に弾くことはできたかも。 でも、 それだと、一過性であるから、 彼の5年後10年後には、いい解決策ではないな、 そう感じていました。 そこを越えて、 自分で解決する事がかる。ここまでが 第1段階だと思うのですけどね。 その時期を越したかな?? って感じたとき、 この華麗なる~も、譜読みだけをとったら、 1週間でしてきましたから、 これは、私よりもすごいと思う(笑) あれだけ我慢強くなかった子なのに、 よくまあ、我慢も覚えたし 集中なければ譜読みも出来ないですし、 もう、合格~~!!!(笑)・・・涙涙・・・ で。 はじめての大ホールで、クラスの子の前で、伴奏をするのも 彼にとっては初めてです。 自分本位の演奏はダメなんだよ。 ソロじゃないから。 伴奏って、深いと思うのですが、 伴奏の「あるひとつの音」が、歌うための合図の大事な音だったりもします。 その、「ある音」を弾く時に 「さあ、どうぞ~」の気持ちの音であったりもします。 もしくは、歌うメロディーとユニゾンで、 歌をフォローしていく伴奏の時もあります。 だから、相手の事を考えて、 相手をもりあげてあげるのか 歌いやすくしていくのか がまんをかさねて、間奏のソロの部分ではじけて弾くとか。 彼にとっての伴奏経験は、 とても大事なことなのです。 彼のテーマは 多分 やさしいきもち。 相手のこと考えることができるかな? 強引な伴奏者のピアノ演奏ほど、聴いていて、苦痛なものはないですから。 そうならないように。 やさしいきもち、をテーマにしてほしい。 ピアノって、 芸術でもあるのですけど、 学習中の子たちにとって、 我慢強さだったり、忍耐だったり、やさしさだったり、 学んでいるように思います。 彼のレッスンを通して、ほんとに実感しています。 初期のころは忍耐を学んで、一人で解決した事を覚えて、 少し弾けるようになった今、 相手の事を考えながら弾く事を覚えようとしている。 それは、日常生活にでるのでしょうか?? この子がどれだけ、音楽にかかわるかって小さな事でなくて、 この子がどれだけ、人生豊かにできるのか、 そんな事を思います。 音楽って、うまいだけじゃ面白くないんですから。 彼の演奏は、素敵ですよ。 まだ、荒いけど。 たかが合唱伴奏ですが されど、合唱伴奏だな~~ 彼にはいい経験になりそうです。 またまた、いい音楽してくれそうな予感がしています。 そんな成長に立ち会える瞬間は やっぱり幸せです。 この仕事。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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