何度も話題にしている、
よその教室で、1年間レッスンをして、
移動してきた低学年の女の子の生徒の話です。
まだ、低学年なのに、
その時やっている楽譜は、ほぼ理解してないまんま、
どんどんテキストが進んでしまって、
本人は、自信もなく、、、
そんな子の話なのですが。
結局、最初の2か月くらいは、
私も、様子見つつ、今までのテキストの流れをくみつつ、
彼女の本来の能力を見つめつつでした。
結果、かなり、わかっていなかったのですが、
その分、ご家庭で、手とり足とり、強引に宿題をさせて
とりあえず
「できてます」
そんな状況で、日々やってくる生徒でした。
本来の姿をようやく、私もわかりつつ、
お母様に、宿題を一緒にしないこと、教えないこと、
とにかく、自分で解決する事からスタートにしたい。
そんな話をしたのが、あらすじなのですが。
現在移動してきて、4か月くらいでしょうか。
色音譜導入しつつ、
復習しつつ、
音当てしつつ、
わかっていなかった事を、穴埋めするように、
復習感をもたせないように、レッスンをしていたのですが、
ここへきて、いい感じに変化です!!
どうやら、「意味」がわかってきたようなのです!!
今回のレッスンでは、
随分といきいきとしてきて、
笑顔も出てきました。
今までは、
「これは、わかる??」
ときいても、絶対に「わからない」(仮にわかっていても)
と、否定的にしていたのですが、
自分から、「やってみる!」
そんな言葉も見え隠れです♪
やっぱり。
自分で解決する力は、ほんとに大事ですね。
彼女は、解決する糸口を見つけたのか、
確かに、今までやっている楽譜に比べたら、ずいぶんやさしいものですが・・
しっかり、自分自身で、解決してやっているのがわかります。
思いのほか、早そうです。
子どもたちって、
小さければ小さいほど、その子の身体も含めて、
成長や発達は差があります。
理解力の高い子もいれば、
身体がしっかりしている子もいますが、
もちろん逆もいます。
ついつい、神童的な子って、優秀扱いされます。
たとえば、
エリーゼを1年生で弾いた、
でも、○○ちゃんは、6年生で弾いた、
もう、こんな事で比べてはダメだと思うのです。
つい、神童にむけて、
おいつけおいこせで、1年生のうちにはここまで弾けるはず!!
そう、教えこんではダメだと思うのです。
いわゆる、言葉は悪いですけど、さるまわし、になっちゃダメだと思う。
やっぱり、基本は大事だと思う。
今回の彼女を見て、またまた実感できました。
ヨーロッパでは、
ピアノそのものを始めるのが、わりと遅いとも言われています。
8歳とか9歳とか。
でも、ソルフェージュをしっかりやっているとも言われています。
お国柄もあると思うのですけど、
身体が小さくて、まだ、個人レッスンに耐える力も弱くて、
でも、○年生だからこれくらい弾こう。
そう考えては、よくない。
自分でわかった!!そういう
成功体験を積み重ねていく事が、やっぱり大事だと思う。
一見のんびりに見えたとしても、
私は、この方式を、とっていきたいな。
そう、実感しました。
一瞬の競争心よりも。
一般の優秀の弾ける子たちのレパートリーよりも。
きちんと土台がつけば、自分でやろうとするから、
早い子は、早くその気持ちも芽生えるでしょうから。
のんびりしている、という事にはならないと思うのです。
やらせる、弾かせる、
その前に、土台を付けて楽しませる、自信をもたせる。
その方が、絶対(あえて絶対(笑))上達する気がします。
気が抜けない彼女のレッスンでしたが、
思いのほか、早く、めどが立ちそうです。
その根底には、意味不明でも弾いていた経験、
お母さんが手とり足とり弾かせていた経験、
これが、今なら、間に合った?いい勢いで、
いきている、気がします。
多分、彼女は、大丈夫。
よかったよかった。ちょっと、肩の荷がおりている、、、(笑)
でも、まだまだ、これから、いろいろあるはずなんですけどね。