テーマ:介護・看護・喪失(5285)
カテゴリ:グループホーム
2007/08/23 giovedi
近くで、こんな催しがあることは、随分前から知っていた。 駅前には、早くからピンクの提灯が飾られる。 でも、いつなんだろう?と思いながら、通り過ぎていた。 1週間ほど前、90歳のいるグループホームから電話があった。 「今度、みんなで阿波踊り見に行く計画しているのですが、 ご家族の方もご一緒にいかがかと思いまして」 「いつなんですか?」 「23日です」 「アラ、平日なんですか?」 「そうなんですよ。何故か毎年木曜日なんですよね~」 「申し訳ないんですが、私今右手がダメでお手伝いできなくて」 「あ、いいんです。スタッフマンツーマンで付けますから・・・ ただ、ご一緒に楽しんでいただければ」 4時半出発と聞いていたが、車のピストン輸送で、現地に着いたのは、始まる直前。 救護所に近い場夜をしっかり確保してあって、椅子が並んでいる。 9人の入所者と、家族にスタッフではかなりの人数。 チョット覗いて、お夕飯は帰ってからかと思っていたら、 焼きそばとフランクが、みんなに配られた。 お祭りの気分をしっかり味わおうというわけだ。 踊っているのは、どうやら地元だけではなさそう。 連の名前だけではよく分からないが、どうやら他区からも来ている様子。 東京では有名な、高円寺や、四国の方からも来ているとか、後で聞いた。 コンテストでもあるのか?過去に獲得したのか、他の土地で獲ったものか? トロフィー握りしめて踊ってる連もある。 私の前に座っている90歳は、もともとお祭り好きで、 全国のいろんなお祭りを見に行っている。 勿論本場の阿波踊りにもいったことがあるので、どんな風に思ってみたいたのか? 最近はめっきり口数が少なくなっている。 楽しくない訳はないし、本来なら、本場と比較して講釈をたれるとこなのに・・・ 時々後ろを振り返って、私を見つけて「あらっ!」という表情を見せる。 隣に座っているU子さんも、私の隣にいるお嫁さんを見つけるたびに、 「いたの~」とか「来てたの~」とかいっている。 結局7時過ぎまでいた。 ホームに戻った後、他の家族の方との帰り道、 「もう、今見たこと忘れているわね」 「何でも、あっという間に忘れちゃうんだから~」 少しでも忘れないように、スタッフは、折に触れ、今日のことを話題にするだろう。 でも、私も一緒に観ていたなんて、もう夢にも思っていないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月27日 06時46分58秒
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