テーマ:身辺雑記(4360)
カテゴリ:地域
2008/07/13 domenica
この週末は、一気に盛夏がやってきました。 いつも通り抜ける雑司が谷霊園も、車の通るアスファルト道路を避けて、 お墓の間を歩きます。 木漏れ日を浴びて歩いていると、 堀辰雄の「樹下」という小品を思い出します。 「大和路・信濃路」 という作品の中にあるのですが、 堀辰雄という作家、 どちらかというと好きではありません。 「風立ちぬ」などいくつか読んだのですが、 なんだか私小説っぽくて、女々しくて・・・ なんて、若い頃は思っていたのでした。 でも何故か、 この紀行文のこの部分が印象に残っていて、 半伽思惟像というものに憧れたりもしたのでした。 そして、広隆寺の半伽思惟像を初めて見た時、 想像以上に美しいと思ったのでしたが、 実際堀辰雄が愛したというこの石仏は、 その姿から「歯痛の神様」として、 地元の人々に慕われてるというのですから、 笑えます。 夏でも薄暗いような、土が湿っているようなこの辺りで、道を尋ねられました。 「霊園事務所というのはどっちですか?」 てっきり、有名人のお墓の地図を貰いに行くのかと思いましたら、ご法事だそうで、 霊園の中で迷子になって、時間がなくなったのでしょうか、 汗を拭き拭き、走るように去って行きました。 副都心線開通以来、道を訊かれることが多くなったような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年07月28日 02時13分56秒
コメント(0) | コメントを書く
[地域] カテゴリの最新記事
|
|