LA STANZA CHIARA　〜キアラの覚書〜

２００８／０７／２７　domenica

先月の、東京メトロ副都心線開業イベント２日目の事でした。
tamと一緒に、鬼子母神の手創り市に行く途中、近所の友達の家の前を通ると、
ストレッチャーが道路に置かれてありました。

友人は２年ほど前から、他区に一人暮らしでいた母上を引き取っており、
私も何度もお目にかかっているのです。
まだまだ我が母より大分お若くて、お元気で、
ご一緒に温泉などにも行かれているようでした。

《どうかなさったのかな？》

とは思いましたが、よく見ると救急車のストレッチャーではありません。
家の中から聞こえてくる声も、そう緊迫した感じはありませんでしたから、
そのままやり過ごして、しまいました。

その後も、お加減はどうだろうかと気になりながらも知る機会はなく、
つい数日前になって、ご病気だったのではなく、
実はあの朝お風呂で亡くなっていたのが発見されたのだと聞きました。

お互いおいた母の様々な問題を抱えて、情報交換をしたりしていましたが、
すべての面で、わが90歳が先行していたのですから、まさかこんな事になるとは、
思ってもいなかったことでした。

　納骨前に是非と、今日の午後お邪魔して、
　お線香を上げてきました。
　アパートにしていた家を、母上がお住まいになる
　ということで改装された時、お手伝いさせていただいたのですが、
　その際、お茶のお稽古に使いたいとおしゃってたお部屋に、
　祭壇が備えられていました。
　苗字が90歳と同じという偶然にもまた、特別な思いがあります。