LA STANZA CHIARA　〜キアラの覚書〜

２００８／０８／０２　sab.


長い間の仕事の友、とうとう処分しました。
喘息の診断を受け、成人喘息は、疲れとストレスが大敵、といわれ、
期限に追われる仕事はきついと思ったので、そこできっぱり辞めました。

それでなくても、製図はもうほとんどがCADを使う時代になってましたから、
それでも手描きでというのがあるので続けてきたのですが、それももう終わりで、
完全にCADに移行しようとしていたところでした。

それから約５年、部屋の隅で陣取っていたこの大きな製図台。
他に何の役にも立ちません。
でも、なかなか処分する気にならなかったのは、粗大ゴミというのが何とも・・・
悲しいということもありましたが、区から来ている粗大ゴミのリストには勿論なくて、
いくらかかるとか聞かなくてはならず、また電話で説明してどんなものか、
想像して貰うのも難しいと思い億劫でした。
解体しては見たもののそこでまた放置・・・

今日は、隣との境になっている我が家の垣根のことで、
工務店のNさんに来て貰いました。
この辺は古い町ですから、お互い話し合って、塀などは境界上に建てるのが普通でした。
でも、今度は１Kのアパートというのですから、そうはいかないでしょう。
新しい柵を考えなくてはなりません。

「あ、製図台いよいよ処分するの？ボクも随分前に出しちゃった」

もう、誰もこのようなもの、貰ってくれる人はなさそうです。
学生だって、みんなCAD。
今時の大学の製図室は、全く様子が違っているようです。

粗大ゴミにまだ連絡してないのだというと、持って行ってくれるといってくれました。
スチールの板は、Nさんなら何かに使えそうだし、
他は建築関係のものと一緒に処分すればいいから、と。

とうとうお別れしました。
でも他の粗大ゴミと一緒に積まれて行くのでなくてよかった
トッと感傷的になったます。