テーマ:介護・看護・喪失(5317)
カテゴリ:91歳
2008/08/20 mer.
いよいよ91歳の退院です。 この年で、2ヶ月のベッド上のみでの生活は、相当大きなダメージと思います。 一時はもう、長期療養型の病院を本気で探さなくては、と思いました。 そんな話をグループホームのケアマネさんと話した後、直ぐに施設長さんから、 「いま、こちらでも、91歳さんをお迎えできるように、スタッフを増やしたり、 いろいろ会社と交渉してますから・・・」 という電話が入りました。 通常1ヶ月以上の入院で退所といわれるこのような施設にもかかわらず、 こんなグループホームの好意には、陰で大きく後押ししてくれてた方がいらしたこと、 今日知りました。 このグループホームを含む、デイサービス2つ、訪問介護、介護用品取り扱い、 介護研修などの総合施設全体の統括長として、立ち上げから指導してきたNさん。 最近は、あちこちの指導に呼ばれ、今や介護のカリスマ的に忙しくしてらっしゃる、 と伺っていたら、この春異動で他所にいらしたと聞きました。 ところが今日、グループホームにいらっしゃるじゃないですか。 今は本社の方にいらっしゃるのだそうですが、此処のスタッフから91歳の様子を聞き、 「冗談じゃないわ~!」 といろいろ相談に乗ってくださってたようです。 早速、台所にいた歯科衛生士というスタッフを呼んで、入れ歯のチェックです。 病院では殆ど外しっぱなしでしたから、合わなくなってるかもしれない。 いやそれ以前に、入れ歯の不具合は、静岡にいた時からよく聞かされていたのですが。 上はいいけど下が少しあってないということで、早速歯科医に連絡をと指示。 次はリハビリです。 「歩けないかしら。車椅子じゃ~、つまんないものね」 「病院のリハでは、歩行器で少し歩いたと聞いてますけど」 「いい子がいるの。その子が歩けると見たら絶対歩けちゃうのよ」 そのKさんは今日が公休日なので、明日にでも、とこれも早速指示。 「私たちが指導受けた時には、高齢者のリハビリの目標は現状を維持すること、 と言われたのだけれど、Kに会ってそうじゃないこと分かったの」 私が初めてNさんに会った時、まだ改装工事中のこの施設を見せて貰いながら、 理想を語ってくれました。 その時と少しも変わらず、これまでの常識のとらわれずチャレンジしていく姿に、 ただただ感謝です。 病院で退屈しきって、訳の分からない独り言をしゃべり続けていた91歳は、 みんなのいるテーブルについて、かみ合わない会話ながら、談笑しています。 私の存在など、もう忘れているようです。 病院にいる間は、何故か、毎日行かなくてはという強迫観念みたいなものがあって、 せっせと通ったのですが、グループホームでは、私はいる必要がなくなるのです。 今日も、病院から91歳は一足先にヘルパーさんと帰ってきたのですが、 「ああ、おうちに帰るのね」 といってたそうです。 この10月で、入所3年になります。 グループホームはすっかり我が家になってるみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月21日 07時36分01秒
コメント(0) | コメントを書く
[91歳] カテゴリの最新記事
|
|