テーマ:今日のお出かけ ~(8176)
カテゴリ:講演会・講習会
2008/11/01 sab.
この夏前に、まちづくり倶楽部で地元の有名人柳原白蓮についての講演会をやって欲しい、 という話が持ち込まれました。 大正三美人のひとりといわれ、 大スキャンダル「白蓮事件」で知られた柳原白蓮。 大正天皇の従妹、伯爵令嬢で、炭鉱王に嫁ぎ「筑紫の女王」といわれながら、 7歳年下の帝大生宮崎龍介と出奔。 女学生時代に佐佐木信綱の門下に入り「美しき情熱の歌人」とよばれた、 波乱に満ちた人生を、今も目白に住む娘の蕗苳(ふき)さんから聞いたのでした。 この話を持ち込まれたとき、このような不倫など、今の余では珍しくも何ともないし、 第一、柳原白蓮という名を知っている人がどもくらいいるだろうか? と私たちは一寸引き気味だったのですが、ふたを開けてみたら、 早々と60名の定員はいっぱいになる有様でした。 やはり、地元の方が多かったのでしょう、親などから、 駅でよく見かけたとか、年賀状の交換をしていたとかいう話を聞いていた、 という方が何人かいらっしゃいました。 春浅し そらには空の 光あり 人にはひとの よろこひ(び)あれや これは白蓮さんがアメリカ在住の友達からに送った歌だそうで、 蕗苳さんも最近知ったのだそうです。 「情熱の歌人」というには随分イメージが違うような気がします。 ーごくごく普通の家庭でしたー お嬢さんはそう仰います。 病弱な夫を支え、息子を戦争で失ってからは平和運動に一所懸命になり、 晩年はライ患者との交流など、優しさあふれる姿が浮かびます。 先月、高島屋で「柳原白蓮展」をやっていることは知っていましたが、 見に行くことはが出来なかったのが残念です。 それにしても、ホントに美しい方です。 蕗苳さんもまた、品のいい素敵なおばあちゃまでしたが、気負うことなく、 誠実にお話しくださいました。 昭和12年の盧溝橋事件の後、何とか戦争にならないようにと願う近衛さんに頼まれて、 龍介氏が密使として蒋介石に会いに行くことになったものの、情報が漏れて、 神戸の船に乗る直前捕まってしまったという話には、驚かされました。 この美しい白蓮さんの名は、母や祖母から聞いていましたが、 ホントのことは何も知らなかったのです。 関わりを持った人たちに、思いやりの深かった姿が浮かびます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月05日 22時14分02秒
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