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LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

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2009年05月02日
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カテゴリ:こんな日
2009/05/02 sab.

品川プリンス

3月末に癌で逝った従兄弟の49日。
お寺での法要の後、近くのホテルで精進落としです。

お経を上げてくれた住職さんさえも、立場上いけないことといわれていたにも関わらず、
葬儀の日には、涙を抑えることが出来なかったと打ち明けてくれました。
遺族はもとより、誰にも辛い56歳の死でしたが、もっとも辛く悔しい思いをしたのは、
本人に決まっています。

昨年の12月、2回目の抗がん剤が効いてないといわれたその日の、
病院から持ち帰った紙の裏に記された言葉を,妻が見つけ、

これは皆さんに向けた彼の本当の気持ちだと思うから、と披露してくれました。

そこには、閉じこもってしまいがちな自分を引っ張り出してくれ、
どれほど多くの人たちに支えられてたか、感謝しかないありがとう
と綴られていました。

いわば医者に匙を投げられた状態だったそれからの3ヶ月はどんな思いだったのか。
2月末に私たちが訪ねた時、大きな声で普通の話しをして、笑ってた、
あの時はどんな思いだったのか。

考えれば涙が止まりません。

障害を持つこども、特に自閉症児の教育をライフワークとも思っていた彼です。
共に働き共に学んできた同じ道を歩む同僚・後輩達にも書き残したものがあるそうです。
書きながらも、どれほど悔しい思いだったか推し量るすべはありませんが、
彼の意志を継いでくれる人々に託すしかなかったでしょう。
あとはただ祈るばかりです。

80代半ばの叔母が、いつも旅行に連れてって貰った時通った道を通る時、
悲しくて堪らなくなるといっていたのにも、何とも答えることは出来ませんでした。






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最終更新日  2009年05月10日 00時14分33秒
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