LA STANZA CHIARA　〜キアラの覚書〜

2009/05/06　mer.


百貨店の不況がいわれて久しい。
いろいろ経営上の対策をしてきたのだろうけど、
もうにっちもさっちもいかなくなっての閉店のようです。

池袋駅前の立地としては申し分ないと思われるところにありながら、
規模が小さい故か、他の2つの百貨店に負けたというのです。
でも、私たちから見ると、他の2つとは明らかに異なる客層だったし、
その多くは，無くなっても他の近くの百貨店に行くのではなく、
日本橋の本店まで行くのだろうと思うのです。

そもそも、年でも揃っているからとか、品質に間違いないからとか、信用がとか、
そんなことで百貨店で買い物するという時代ではなくなっており、
狙い目が間違っていただけ、としか思えないのです。

が、聞くところによると、何とか存続させる方法は考えついたところで、
その方向転換する為の費用すらもはや残っていないのだというのです。


こんな風に、玄関脇のライオンをいつまでも撫でながら別れを惜しんで、
離れようとしないおばさん達もいます。
店内は、閉店セールが始まってからはずっと超満員です。
今日などいつもの倍は入っていたそうです。
いつもは、混んでいなくて買いやすいからと、贔屓にしていた人もいるのです。
他の百貨店にはなくて、さすが老舗と思う品もありました。
そういう人たちは、
日本橋まで足を運ぶようになるのか？
それとも他の百貨店に鞍替えするのか？
百貨店そのものが，もはや見向きされないようになってくのか？


勿論、このライオンも姿を消すのでしょう。
名残を惜しんでいたおばさん達は、日本橋のライオンを撫でに行くのでしょうか？

後には大型電気店が入るそうですが、まさかこのライオンがそのままいたりして。。。