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LA STANZA CHIARA 〜キアラの覚書〜

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2009年05月08日
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カテゴリ:音訳ボランティア
2009/05/08 ven.

雑誌校正日。
「歴史読本」の担当だったはずなのですが、行ってみたら、
「小説新潮」の人が間違えてすでに入っていました。
早速代わって貰おうとしたのですが、残っているのは、その人が読んだものしかなくて、
結局私が「小説新潮」をやることになりました。

「小説新潮」は全4巻なのですが、担当したのはその中の第2巻、
松本清張に関する特集記事でした。

1つは、映画化された作品について書かれており、もう一つは、担当編集者達の座談会。

実は、原作はいくつか読んでいても映画は殆ど見ていません。
TVで放映された時見たものはあるかも知れませんが、映画館で観た記憶がありません。

そもそも、原作で満足したものは、映画になるとがっかりさせられることが多くて、
なかなか観る気にならないのは、最近のものでも同じです。

ところが、この記事を読むと、まだカラーでなかった頃の古い作品が、
なんだかとても魅力的なのです。
演じている俳優もそうそうたる演技派がでており、
これならきっとよかっただろうな、と思えるものばかりなのです。
そのうちDVDでも借りてきた観てみましょうかね、と思いました。

そして、編集者の座談会。
初めのうちは実に調査をよくするとか、文章力が凄いとか、
言ってみれば褒めていた彼等も、やがて、こき使われたり、
無理難題をふっかけられたりという話題になり、その傍若無人ぶりが語られています。

日頃の言動だけでなく、連載ものについては、洋服来ていた人が突然着物になったり、
ほんの2日ばかり経っただけの筈なのに、子どもが2歳から6歳になっていたり、
最後に来て収拾が付かなくなったとか、そんなことはいくらでもあるのだそうです。
私は連載ものは読んだことなく、単行本どころか文庫本になってから読みますから、
その辺は修正してあるでしょう。
でも、連載中にそういったことで読者から何のクレームもなかったのは、
清張の文章の説得力だとか、彼等は語っているのですが・・・

そういえば、随分前になりますが、九州に行った時、松本清張記念館を訪れたのですが、
外観までも撮影禁止となったいるのに一寸傲慢さを感じてしまったこと思い出しました。

それにしても、あの綿密な調査は、この担当編集者達が、しかも気に入られると、
他社の作品の分までやらされていたのだというのにぶっ飛びましたが、
果たして、他の作家達もそうなのでしょうか。
訊いてみたいところです。





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最終更新日  2009年05月09日 05時25分35秒
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