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今日のミラノは
黄色がいっぱい。 今日は「フェスタ デッレ ドンネ/festa delle donne」 直訳は「女性のお祭り」となるのだが よは、イタリア中の女性たちよ、 今夜は飲んで騒いで踊って、うっぷんを晴らそう。 家事をする必要はないぞ。 という日らしいのだ。 もっちろん別に「母の日」だって日本同様に5月にある。 しかし、今日は特別に女性たちに 遊びを許されている日らしいのだ。 あちこちのレストランでは 今夜の特別な催しが予定されている。 いやいや、文化の違いというか なかなか、キアーレにはなじめない日である。 もともと、マリア様の発祥から「マンマの国」であるイタリア。 女性はいつも家長であり、仕切ることが許されている国。 で、もって今日。 本当に、女性が敬われている国なのだ。幸せだ。 で、街中が黄色なのだ。 なぜかというと この花が街中で売られている。 ミモザである。 かわいい。 ぽよぽよっとした 黄色の綿毛のような花がいじらしいではないか。 イタリアのマンマのイメージとはちょっと違う気がするが ま、きっと何か由来があるのだろう。 昨日ぐらいから、この花が街中の花屋で売られ 今日で、すっかり消えていく、 1年に1度、大役を果たす花なのだ。 世の男性がこの花を 身近な女性に送る習慣になっている。 職場の男性からや、レストランやお店にいくと さりげなく、もらえたりするのだ。 しかっし!キアーレは ここにこの花をUPしたい一心で 今朝、自ら買ってしまった。はあ。可哀想なキアーレちゃん。 ま、いいさ、一年に一度のことだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今朝のこと。 息子を学校へ送るバスの中で ある青年(推定20歳、独身、イタリア人大学生) がふと、手にしているものが目に入った。 なんと「日本語中級編」という教科書だ。 (わ、日本語を勉強している青年かぁ?) なぜか、彼も私たち親子に自分の存在をアピールしたいらしく すぐそばでその教科書を読みふけっている。 (ううう、話かけてもいいのか? 逆ナンだ!) キアーレ:「ニホンゴ ベンキョウ シテイルノデスカ?」(ちなみにここはイタリア語) 彼:「ニホンジンデスカ? ボクハ 4ネン ニホンゴ ベンキョウシテマス」 (ちなみにここからは日本語) かっわいい!すっごくかわいい男の子なのよん。 顔はね、ヒュー・グランドを20歳にした感じ。 あま~い感じ。ちょっと長めな髪もふわふわしてる。 彼:「コドモハ イタリアノガッコウ デテマスカ(いってますか?と言いたかったよう)?」 キアーレ:「ハイ。ナノデ カレハ ソノ キョウカショ ヨメマセン」 彼:「ボクニモ ココハ ムズカシイ。ケイゴノベンキョウデス」 とみると、「お礼の手紙」の書き方のページ。 「拝啓」だの「敬具」だの、書いてある。 ちゃんと、彼は鉛筆でたくさんの注釈を入れているようだ。 まじめないい子なんだろうなあ・・・。 キアーレもあと、10歳若かったらなあ・・・。 思い切って、電話番号言っちゃうんだけどなあ・・・。 と、ちらりと直立不動な隣の息子をみると 私の心中を察したらしく 「無理だぞ、無理だぞ、ふふん!」と目が語っている。 なんだよ、息子よ。今君がここにいなかったら 母は、どでかいチャンスなんだぞ。 こっそりポケットの中で結婚指輪をはずす準備もできていた。 次なる会話も準備していたさ。 なのに・・・。 そして彼は、バスを降りていった。 爽やかな 「サ・ヨ・ナ・ラ~♪」 の一言とともに。 はあ、なんとも消化不良なキアーレであった。 また、会えると信じているぞ!マリアさま~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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