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カテゴリ:愛読書
赤いコートの女 118.赤いコートの女 引きこもりの息子を抱え、その宿代の金策に奔走しながら野宿する夫婦、偏見と差別の孤独な結婚生活から、ひとり逃れた女、売春、性的暴行、望まない妊娠、出産後も公園を徘徊する女―路上を彷徨う女たちの再生の軌跡。 東京の女性ホームレスを追った一冊です。 数人の女性ホームレスが登場します。 それぞれに抱える理由は様々だけど自ら望んでホームレスに なっている女性がたちが出てきます。 最初に出て来る赤いコートの女性、波さんは知的障害があり 生きていくために自分自身を売り、父親の解らない子供を妊娠してしまいます。 でも心の糧になる男性と巡り会い、男性もまた妹のように波さんを 大事にして波さんは少しずつ人を信じることを取り戻していきます。 もう一人の女性ハルさんは、長年の夫への不満を爆発させ パチンコで借金をした上に家のお金を持ち逃げしてホームレスになりました。 彼女は家族と和解することによりあらたな道を歩み出します。 女性のホームレスって生きていくのがすごく大変だと思います。 やはりホームレスは圧倒的に男性社会だし、性的対象として 狙われることも多いと思うし・・・。 本当によっぽどのことがないとこんな道は選ばないんじゃないかなあと。 でもみんなどこかカラっとして今の自分を受け入れているところがあるんですよね。 いろんなものを全て捨てて楽になった人たち・・・って印象もありました。 確かに今の世の中いろんなものを捨てて楽になりたい人は多いと思います。 それでも生きるってことを選ぶ彼女達はやはり強いなあと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月27日 13時49分13秒
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