|
カテゴリ:愛読書
ヘルマフロディテの体温 119.ヘルマフロディテの体温 ある日、母が「男」になった。それが始まりだった。以来、シルビオの世界は少しずつゆがみはじめた。人に言えない悪癖にとりつかれ、他者と交わることもできなくなったシルビオ。そんなとき、背徳と情熱の町ナポリで男でもない女でもない、謎めいた大学教授に出会う。教授の出す奇妙な課題はさらに尋常ならざる世界へとシルビオをいざなう…。年老いた女装街娼や去勢された男性歌手、伝説の人魚や両性具有の神たちが織りなす哀しくも優しい異形の愛の物語。ランダムハウス講談社新人賞優秀賞受賞作。 元は翻訳をしていた方が書いているせいか、何だか翻訳された本を 読んでいるような印象をちょっとだけ受けつつ、でも読みにくくは なかったです。 イタリア語の翻訳をされていたというだけあってイタリア・ナポリの 雰囲気がとてもよく伝わってくるなあと思いました。 物語はとても神秘的です。 男とは、女とは、人間とは・・・と考えるというよりまるで神話を 読んでいるようなそんな印象を受けました。 好みは結構分れるかもしれませんが私は嫌いではないです。 生々しい性描写が苦手な方はやめておいた方が良いかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月27日 22時35分21秒
コメント(0) | コメントを書く
[愛読書] カテゴリの最新記事
|