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カテゴリ:愛読書
無言の旅人 123.無言の旅人 人は誰のために生き、誰のために死ぬのか―。交通事故で意識不明になった三島耕一の自宅から見つかった尊厳死の要望書。希望を叶えるべきか否か、婚約者、家族、医者は激しく動揺する。しかし、苦渋の選択を強いられた周囲の思いもむなしく、耕一は突然息を引き取った。殺人か、医療ミスか?原因究明に乗り出した婚約者が掴んだ不可解な事実とは。 尊厳死というとても重いテーマで考えさせられました。 3日間くらいかけて読んだんだけど(内容が重い分ページも重かったです) 1回夢でうなされました(^^ゞ 旦那様が生死をさまよって、自分はどうしたらいいんだろうって 途方にくれている夢。 絶対この本の影響受けてますよね・・・・。 現実的な話をすると尊厳死ってまだまだ難しいと思います。 それこそ意思表示をあらかじめしっかりしていない限りは・・・・。 していても家族が踏み切るっていうのはものすごい葛藤だと思います。 こういうことって元気な時に話していても実はあまり現実味が ないような気がして、いざっていうときに本当にそれでいいのか?って 思いが絶対駆けめぐると思うんです。 私もナースとしての立場からいうと尊厳死を尊重しなければならないと 思うけど自分の愛する人だったら・・・って考えると そんな簡単に「はい、そうですか、それでは人工呼吸器を外してください」とは 言えないと思う。 この本は悩み抜く家族の心がとてもリアルだなあと思いました。 そして終わり方がとても好きでした。 とても辛いお話なのに最後はほんの少しの救いがあって 心が温かくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月03日 23時22分20秒
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