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カテゴリ:愛読書
犬身 125.犬身 あの人の犬になりたい。そして、人間では辿り着くことのできない、心の深みに飛び込んで行きたい。「自分は犬である」と夢想してきた房恵が、思いをよせる女性の飼い犬となるため、謎のバーテンダーと魂の契約を交わす。ところが、飼い主の家族たちは決定的に崩壊していた。オスの仔犬となった「フサ」は、彼女を守ることができるのか? 犬身と書いて「けんしん」 どうだろう?犬好きな人だったらこの気持ち解るのかなあ。 どちらかと言うと猫派な私だけどだからって猫になりたいかというと ちょっとなってもいいかなとは思うけどやっぱり人間を選んじゃうなあ。 主人公房恵は「種同一性障害」と自分のことを言ってます。 本当は犬なのに身体が人間になっちゃったって感じですかね~。 そして心からこの人の飼い犬になりたいと思う女性に出逢い犬になる道を選びます。 でもここで思ったんだけど実際の犬は、飼い主を選びたくても選べないですよね。 運命を天にまかせるだけですよね。 それをこの人の犬になりたいからって人間を捨てるっていうところが まずどうも腑に落ちなくて・・・・。 そしてフサという牡犬にうまれかわり、晴れて憧れの飼い主の元に 行く訳だけど実はその飼い主には人には言えない秘密があって・・・って 感じのお話です。 全編にわたりなんか淀んだ空気が流れていて読んでいて 重いなあと思いました(実際の本も重いんだけど・・・) 久しぶりに精気吸い取られる本だったなあ・・・・。 そこにエロスを感じるか、不気味さを感じるかは人それぞれかなあ。 1/5くらいで辛くてちょっと挫折しかかったんだけど フサが犬になってからは割とスイスイと読めました。 だんだん、物語の世界に私も慣れたのかもしれません。 ただ好きかどうかと聞かれると私はちょっと・・・・でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月06日 14時54分13秒
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