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カテゴリ:愛読書
ねじれ 161.ねじれ 第1章、医療ミスの壁。遺族に手術中の事故を告白、謝罪した医師が「名誉毀損」で敗訴、「損害賠償」した日医大裁判の場合。第2章、患者の人格権を求めて。患者が知らされずに投与された抗がん剤臨床試験、「内部告発」した医師は「異端者」として追い詰めらていったケース 第3章、医療事故と医療過誤をめぐる「医療者」と「患者」と「マスコミ」の三すくみ なぜ医療事故は医療犯罪へと転落するのか 現場は語る ほか。 すごく考えさせられる内容でした。 医療裁判の問題点などが浮き彫りにされていて医療側と家族側、双方の 立場からの見解がすごく明確に出ていて解りやすかったです。 私は以前は医療側の立場でしたからそちらの言い分もすごくよく解るし 今はクリニックに通う身ですから患者側の気持ちもすごくよく解ります。 やっぱり医療ってもっと開示していかなくてはいけないんだろうなあって思います。 必要な情報はきちんと患者さんに与えて、患者さん自身が治療を 選べるようになっていかなくてはいけないんだろうと思います。 今はまだどうしてもドクターの方針に患者さんは従うって パターンが多いと思うんですよね。 働いていた時よく思ったのはムンテラ(患者さんへの病状や治療の説明)の 下手なドクターがなんと多いこと。 必ず内容を書き留めておくためにナースも同行するのですが 聞いててこっちがいらいらすることもたまーにあったりして。 しかもムンテラが終わった後にご家族の方に 「先生の説明、理解できましたか?」と聞いてしまうこともあったり。 もっと専門用語をかみ砕いて説明しないとなんのことやらちんぷんかんぷん では?と思ってしまいます。 でも自信たっぷりで有無を言わせない感じなので何となく 患者さんも家族も質問しにくい感じだったんですよね。 (もちろんそんなドクターばかりではありません) 医療事故か医療過誤かというのもすごく難しい問題だと思います。 誰も死は避けられないですし、死を望む医療者も患者さんもいないです。 でも人は絶対完璧ではない。ミスしてしまうこともある。 ミスを最小限に食い止めるにはどうすればいいのかは 常に医療者側の課題であるなあと思います。 またどこまでが事故でどこからが過誤なのかというのも難しいですね。 4章に出てくるドクターは言語道断って感じですけどね・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月26日 00時46分00秒
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