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カテゴリ:愛読書
217.スロウハイツの神様(上・下) 猟奇的なファンによる小説を模倣した大量殺人事件から10年。筆を折っていたチヨダ・コーキは見事復活し、売れっ子脚本家・赤羽環と、その友人たちとの幸せな共同生活をスタートさせた。しかし謎の少女の出現により…。 今回の伏線はとても解りやすく上巻でほとんどの謎に大体の答えが 出されていてそれを知っていながら何となくみんな黙っているスロウハイツの 一員になったような気持ちで下巻に突入します。 特にコーキと環についてはもどかしいくらいにじらしてますね~。 最初の一言で気がついたのでそこから長かった・・・・・。 コーキみたいな人が本当に近くにいたらどう思うかなあ・・・。 環とは友達になれないだろうなあ・・・。 正義も好きなタイプじゃないなあ・・・。 スーも苦手なタイプ・・・。 狩野は何考えてるかよく解らないし。 黒木さんは怖い・・・。 登場人物はみんなそれぞれに個性が強くて、ちょっと個性が強すぎるところもあるけど それでも一人一人の物語がとてもしっかりしてるので(スーの豹変振りには 多少とまどいを感じたけれど)感情移入しやすい作品です。 私は泣くところまではいかなかったけれど(たぶん、ある程度いろんなことをに 予測をつけて読んでたからだと思う)謎に気づかず不意打ちされると 結構泣けてしまう作品のようですよ。 ラストはとてもいいですね(*^_^*) この本の始まりは「チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ」という文章から 始まります。 この1行からいろいろと考えることがありました。 大好きな作家さんがいる人だったらみなさん、それぞれに思うことが あるんじゃないかなあと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月31日 14時18分39秒
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