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カテゴリ:愛読書
気をつけ、礼。 230.気をつけ、礼。 僕は、あの頃の先生より歳をとった―それでも、先生はずっと、僕の先生だった。受験の役には立たなかったし、何かを教わったんだということにさえ、若いうちは気づかなかった。オトナになってからわかった…画家になる夢に破れた美術教師、ニール・ヤングを教えてくれた物理の先生、怖いけど本当は優しい保健室のおばちゃん。教師と教え子との、懐かしく、ちょっと寂しく、決して失われない物語。時が流れること、生きていくことの切なさを、やさしく包みこむ全六篇。 短編集なのでさらりと読める、でもそれぞれの物語にドラマがあって 全て先生と生徒の物語なんだけど、先生の視点から、あるいは生徒の視点から 語られる様々な思いは誰しもが経験したことがあるのではないのかなあと思います。 私は特に最初の『白髪のニール』が好きでした。 センセ、オトナにはなして先生がおらんのでしょう。 先生なしで生きていかんといけんのをオトナいうんでしょうか。 この言葉じーんときました。 この本を読んで改めて思ったんだけど子供の頃、先生ってすごくオトナだと 思っていたけど実はもう今の私より年下だったりするんですよね。 でもいつまでも私にとっては先生は先生のままです。 同時に自分の同級生が学校の先生をやってるなんて話しを聞くと 「ええ~?あいつに出来るの?」なんて思ってしまうし。 先生って不思議な存在だよなあ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月12日 11時17分12秒
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