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カテゴリ:愛読書
閉鎖病棟 269.閉鎖病棟 とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは―。 殺人事件は後半部分に登場するのですがそれよりも精神科病棟の日常が 色濃く描かれている作品です。 だからミステリーとは違います。 こういう本を読むといつも少しでも偏見がなくなるといいなあと思います。 普通と狂気の境目なんてどこにもないんですよね・・・。 自分が精神科病棟で働いていた時も常に思ってました。 自分がいつあちら側に行くかなんて誰も解らないんだって・・・。 そしてほとんどの患者さんはとても心が優しいんです。 優しすぎるが故に社会の中で生きていけない人たちが多いんです。 「普通」から隔離された人たちのことを知ってほしい。 そんな風に思いました。 とても良い作品だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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