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カテゴリ:愛読書
残虐記 289.残虐記 失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誘拐犯と被害者だけが知る「真実」とは…。 とても読みやすい文章でどんどん話に引き込まれていきます。 私はどうも独白タイプの小説に惹かれるみたいですね~。 失踪した作家が残した原稿「残虐記」 そこに書かれていたのは25年前の事件の真実でした。 ただその真実もどこまでが本当でどこまでが装飾されたものなのかは 誰にも解りません。 そして読者は作家が作中で最も嫌っている好奇と想像の世界へと 引き込まれていくのです。 少女が体験した出来事は自身で受けとめるにはあまりにも 過酷で凄惨だったのではないかと思います。 そこにどんな真実があっても私には知る権利はないと思いました。 事件の過熱報道などを見ていても思うのですが・・・。 そういう名も無き好奇の目こそが一番の悪なのではないかと 思ってしまうこともあるので・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月19日 22時13分55秒
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