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カテゴリ:愛読書
臓器農場 290.臓器農場 新任看護婦の規子が偶然、耳にした言葉は「無脳症児」―。病院の「特別病棟」で密かに進行していた、恐るべき計画とは何か?真相を追う規子の周囲に、忍び寄る魔の手…。医療技術の最先端「臓器移植」をテーマに、医学の狂気と人間の心に潜む“闇”を描いた、サスペンス長編。 タイトルが凄いですね・・・・。インパクトあります。 ミステリーとしてもとてもよくまとまってると思いました。 規子が新人の割にやけに仕事がテキパキできるのがちょっと 現実的ではないなあと思ったけど無脳症児を扱った題材、 また臓器移植に関する様々な立場の人の目線はとてもリアルだと思いました。 今現在日本では子どもの臓器移植は認められていず、この小説が 書かれていた頃となんら変わりありません。 そしてこの10年ちょっと臓器移植の世界はあまり進歩がないまま来ているように思います。 もしも自分が突然倒れたり事故にあったらなんてなかなか普通の人は 考えつかないのかも知れません。 でもいざというときどうしたいのかっていうことは日頃家族と 話し合っておくととても良いと思います。 脳死という言葉が広く認知されてきた今、無脳症児を生とみなすかも とても難しい問題です。 この中では意図的に無脳症児を作り出すっていう人としてありえない 行為を行っているのだけれど・・・・。 そして不妊外来の医師がそれを率先してやっているなんて 何だか腹立たしかったです。 それで、お金もらって子どもを心から欲しいと願って頑張っている夫婦が 喜ぶと思ったら大間違いなのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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