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カテゴリ:愛読書
黒百合 325.黒百合 「六甲山に小さな別荘があるんだ。下の街とは気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。きみと同い年のひとり息子がいるので、きっといい遊び相手になる。一彦という名前だ」父の古い友人である浅木さんに招かれた私は、別荘に到着した翌日、一彦とともに向かったヒョウタン池で「この池の精」と名乗る少女に出会う。夏休みの宿題、ハイキング、次第に育まれる淡い恋、そして死―一九五二年夏、六甲の避暑地でかけがえのない時間を過ごす少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果たした傑作長編。 一度読み終わったあとすぐにまた2回目読みました。 二度美味しい本でした。 少年少女3人が織りなす甘酸っぱい一夏の物語がメインになっているのですが その陰には彼らが知る由もないミステリが・・・。 メインの一夏の思い出がとても瑞々しくその部分だけでも十分に楽しめるのに 読み終わってびっくり! すぐにまた最初のページに戻ってしまいます。 ミステリとしてはいろいろな伏線があるので2回目の方が面白く読めました。 「悪縁のふかい恐怖もすすり泣きけり」 1回目に読んだ時は「?」だったんだけど2回目読むと なるほど~そうか~そういうことだったんだ~と。 そしてこの「黒百合」というタイトルがとってもしっくりきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月27日 22時48分13秒
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