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カテゴリ:愛読書
星空の下のひなた。 10.星空の下のひなた。 正直に言うと、僕にも忘れられない人が一人だけいる―15年前の夏、中学生だった僕は“ひなた”と名づけた虎猫と柚原という少女にまつわる忘れられない体験をした。29歳、料理人をやめてフードライターとして日銭を稼ぎ、夫のいる女性と続けている関係が危うくなってきた今、僕は当時の夢を繰り返しみるようになる。柚原とその兄の秘密、彼女の祖父と隕石の不思議な話、二人で見た奇跡のような流星群…時を経て、偶然にも再び訪れることになった思い出の地で、僕が出会ったのは―猫と料理と流れ星がつなぐ、“夢と現実”“過去と現在”のあわいに命の希望を描いた気鋭作家の書下ろし長編小説。 タイトルと装丁に惹かれて読んだのですが・・・・。 猫好きな私としてはひなたと主人公のやりとりなんかはとっても 素敵だなあって思って前半はいい雰囲気って思ったんだけど 読み進めるうちになんか嫌な展開になってしまったな。 時々はっとさせられるような素敵な文章が混ざってるんだけど それが活かされていないなあっていうのが残念。 主人公にいまいち感情移入も出来ず・・・。 柚原って女の子にも感情移入出来ず・・・。 柚原と柚原の兄の間にある秘密も何となくにおわせながら どろどろしたところは避けて少女に無垢さばかりをアピールしてるような。 男の人にとって初恋の女の子ってこんなイメージなのかしら。 もっと主人公と柚原とひなた。の物語であっても良かったんじゃないかなあと思いました。 著者の方が元料理人ということで料理描写がいろいろと出てくるのですが とってもレシピ的。 料理そのものの美味しさよりも作り方がよく解る感じで ちょっと面白かったです。 作中に出てくるマーマーレード、作ってみたくなりました。 ただあまり美味しそう~っていう風には思わないんだよなあ。 描写が忠実過ぎるのかもしれないなあ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月12日 15時29分11秒
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