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カテゴリ:愛読書
オリンピックの身代金 35.オリンピックの身代金 昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。 北京オリンピックの中国の人たちの熱狂ぶりをとても冷静に観ていた私は 東京オリンピックは映像でしか観たことがない世代です。 この物語は昭和39年の夏が舞台。 代々木体育館も武道館も出来たてほやほや。 一流の国の仲間入りをするため、みなが一つになって成功させようとしているオリンピック。 東京もこうだったのかあ・・・・と想像しながら読みました。 まさにTVで観ていた中国に重なりました。 汚いものは排除して新築のものをどんどん作って・・・・。 地方から出てきた人たちは安い賃金で働かされて・・・・。 オリンピックの光と闇が巧く描かれていると思います。 そしてとても読み応えがあります。 少しずつずれた時間軸で語られるスタイルがとても合っていて 緊迫感がましてページをめくる手を止められませんでした。 島崎の気持ちはとてもよく解るのだけれど方法が間違ってしまったことが悲しいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年01月29日 18時51分48秒
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