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カテゴリ:愛読書
庵堂三兄弟の聖職 40.庵堂三兄弟の聖職 庵堂家は代々、遺体から箸や孫の手、バッグから花火まで、あらゆる製品を作り出す「遺工」を家業としてきた。長男の正太郎は父の跡を継いだが、能力の限界を感じつつある。次男の久就は都会生活で生きる実感を失いつつあり、三男の毅巳は暴走しがちな自分をやや持て余しながら長兄を手伝っている。父親の七回忌を目前に久就が帰省し、久しぶりに三兄弟が集まった。かつてなく難しい依頼も舞い込み、ますます騒がしくなった工房、それぞれの思いを抱く三兄弟の行方は? ホラー大賞受賞作品ということでホラーな色はあまり感じません。 死体解体の場面が細かく書かれてたりするのでグロテスクな部分はありますが (そういうのが苦手な方はやめておいた方がいいかも) 基本は3兄弟の個性や絆、出生の秘密などが描かれていて 思っていた内容よりもかなりハートフルな印象を受けました。 長男の正太郎はとても兄弟思いの兄馬鹿だし次男の久就はいかにも 真ん中って雰囲気だし三男の毅巳はやんちゃだし。 それぞれの個性が生かされていて面白くなってます。 毅巳の汚言も苦手な人もいるかもしれないけどまあそれもご愛敬ということで。 言葉に独特のリズムがある文章なので合う方と合わない方はっきり別れるだろうなと 思います。私は妙に合うんですよね~。 ラストがとても清々しくて良いです(*^_^*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月02日 21時55分14秒
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